暮らしのコト

東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー

【スパイシーおつまみ編】酸味と辛味がクセになる「ネパール風カボチャのアチャール」

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人気の出張カレーユニット「東京カリ〜番長」メンバーが、旬の食材を使ったスパイシーメニューを披露する連載「東京カリ〜番長直伝! 春夏秋冬カレー」の第20回。

今回は東京カリ〜番長のリーダー、伊東盛さんが、「ネパール風カボチャのアチャール」を紹介してくれました。この料理、例えるならスパイシーなカボチャのゴマ和え、カボチャのサラダといった料理。カレーとはちょっと違う、それでいて刺激的なおいしさがクセになる一品です。

伊東さん「アチャールとはインドでは漬物を意味する言葉ですが、ネパールではこのような料理もアチャールと呼びます」

そんなアチャール、スパイスの使い方もいつものカレーとは違います。スパイスの新しい使い方、要チェックです!

【材料(4人分)】
・カボチャ:1/4個(種・ワタを含まずに400g程度)
・レモン汁:大さじ1
・すりゴマ(白):大さじ3
・リンゴ酢:大さじ2
・ゴマ油:大さじ4
・塩:小さじ1/2
【ホールスパイス】
・カスリメティ(ドライリーフ):小さじ1
【パウダースパイス】
・クミン:小さじ1
・コリアンダー:小さじ1/2
・ターメリック:小さじ1/4
・カイエンペッパー:小さじ1/4

■作り方
①カボチャを角切りにし、ゆでる
②塩、リンゴ酢、レモン汁を混ぜ合わせる
③ゆでたカボチャを加える
④フライパンにゴマ油を熱し、火を止めてスパイスを加える
⑤カボチャに④をかけ、すりゴマを加えて混ぜ合わせる

①カボチャを角切りにし、ゆでる

カボチャは種とワタを取り、食べやすい大きさ(2〜3cm角程度)の角切りにして、ところどころ皮をむきます。やわらかくなるまでゆでたら、取り出して冷ましておきます。

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伊東さん「カボチャは、ところどころ皮をむくことで、火が入りやすくなります。ゆで終わったら、室温で冷ましてください。分量の400gは種・ワタを含まない重さなので、種・ワタのあるものを買うときは注意してくださいね」

②塩、リンゴ酢、レモン汁を混ぜ合わせる

ボウルに塩、リンゴ酢、レモン汁を入れて、よく混ぜ合わせます

伊東さん「酢は、風味がやわらかく鼻にツンとこないリンゴ酢がおすすめ。リンゴ酢とレモン汁による酸味が、この料理の味の決め手になります。風味のよいリンゴ酢を使えば、よりおいしく仕上がりますよ」

③ゆでたカボチャを加える

①のカボチャを加えて、よく混ぜ合わせます
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★ココがポイント!★
④フライパンにゴマ油を熱し、火を止めてスパイスを加える

熱したゴマ油にすべてのスパイスを加えて、よく混ぜ合わせます。スパイスカレーを作るときとはスパイスの使い方が違いますので、動画で確認しておきましょう。
【やり方を動画でチェック!】
※下の動画サムネイルをクリックすると、YouTubeに移動します。
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〈ゴマ油にスパイスを加える手順〉
1.フライパンにゴマ油を熱する。
2.十分に加熱したら火を止め、フライパンを鍋敷の上に置く。
3.ゴマ油が落ち着いたら、カスリメティを加える。
4.すべてのパウダースパイス(クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー)を加え、よく混ぜ合わせる。

伊東さん「ゴマ油を加熱すると、だんだんフライパンの中で油がスムーズに動くようになってきます。さらに加熱すると煙が出てくるので、ちょうど煙が出始めたタイミングで、火を止めましょう。普通、パウダースパイスは焦げやすいので油の中に直接ではなく、具材の上に加えるのですが、ここでは火から下ろして余熱でスパイスに火を入れるので、焦げる心配はありません

⑤カボチャに④をかけ、すりゴマを加えて混ぜ合わせる

カボチャに④をかけ、しっかりかき混ぜます。すりゴマを加え、全体に混ぜ合わせたら完成です。

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今回登場したカスリメティというスパイスは、フェヌグリークという植物の葉を乾燥させたもの。フェヌグリークの種もスパイスとして使われますが、葉は豆やジャガイモなどと相性がいいのが特徴です。

スパイスの風味とともに、香ばしいゴマ油+すりゴマの香りが食欲をそそります。つまり、ゴマもスパイスの一種と言えるでしょう。口に入れれば、カボチャの甘み、リンゴ酢とレモン汁の酸味による、コクのあるおいしさが、いっぱいに満ちてきます。

現在、週に1日だけオープンするカレー店「TOKYO SPICE CURRY」を手がける伊東さん。そこでメインのスパイスカレーの、副菜のひとつとして出しているのがこの「ネパール風カボチャのアチャール」だそう。カレーに添えてよし、ビールのおつまみにもよし、の万能選手です。

【ネパール風カボチャのアチャールの極意】「狼煙とともに火を止めよ! 然る後、スパイスを投入」
「熱したゴマ油に入れたカスリメティとパウダースパイスの芳香が、このレシピのポイント。この料理はジャガイモを使った『アルアチャール』というネパール料理がもとになっています。ジャガイモの代わりにカボチャを使ったら甘みがうまい具合に効いて、ジャガイモよりもおいしくできちゃいました! カレーに限らず何か一品ほしいときに、ぜひ作ってみてください。そして、もしよかったら『TOKYO SPICE CURRY』にも来てくださいね!
●TOKYO SPICE CURRY https://www.facebook.com/tokyospicecurry

■レシピ考案・監修
東京カリ〜番長
1999年に結成された出張料理集団。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを行うほか、雑誌・書籍でのレシピ紹介、飲食店のメニュー開発を手掛ける。
https://www.facebook.com/tokyocurrybancho

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