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Column #49

タワーマンションの結露対策

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結露の発生は室内を汚すだけでなく、家具を傷めたり衛生面にも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、結露が発生するメカニズムとともに、タワーマンションの結露対策について説明します。

結露が発生する仕組み

まずどうして結露が発生するのか、そのメカニズムについて説明します。

空気中に溶け込むことのできる水蒸気の量は、気温が下がるほどに少なくなっていく性質があります。そのため湿気を含んだ空気が急速に冷やされると、空気中に溶け切れなくなった水蒸気が液体の水に変化して、目に見える水滴となって現れます。

身近な例では、冷えた飲み物が入ったグラスの外側に生じる水滴も結露です。冷えたグラスによって急速に冷却された空気中の水蒸気が水滴に変化し、グラスの表面につくという現象です。

窓ガラスに発生する結露もメカニズムは同じで、外気温の低い冬場に発生しがちです。建物全体のなかでも特に窓ガラスは外気の冷たさを伝えやすいため、結露が発生しやすい部分となります。

24時間換気システムによる結露対策

結露を防ぐには換気をよくし、室内の空気を循環することが有効とされています。2003年に建築基準法が改正され、シックハウス対策のため常時室内の空気を入れ替えられるよう、機械換気設備の設置が義務づけられました。このため、2003年以降に建てられたタワーマンションには24時間換気システムが必ず設置されています。

シックハウス対策を目的とした法改正でしたが、室内全体を効率的に換気する設備を取り付けるよう義務づけられたことにより、タワーマンションの結露対策としても役立っています。

タワーマンションの構造・設備による結露対策

結露の発生を防ぐためには、できるだけ建物が熱を通さないようにする必要があります。特に開口部からの熱の出入りが多くなる傾向にあるため、窓の断熱対策が重要となります。

タワーマンションでは窓の断熱性を高めるために、複層ガラス、断熱ガラスなどを採用している物件が増えています。

また、窓の断熱以外にも、建物の外側に断熱材を張り巡らせる「外断熱」によって結露を抑制している物件もあります。

室内の温かい空気が、温度差の大きい外壁に直接触れることを防ぐことで、結露ができにくい構造を実現しています。

まとめ

結露は建物や室内を損傷する要因となるほか、健康面への影響も心配されます。

タワーマンションでは断熱性や換気の性能を高めることで、結露対策をとっている物件もあります。このように、建物自体の構造や設備を工夫することで、結露を抑えることも可能になっています。

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