タワーマンションの洗濯物・布団干し事情を首都圏で調査！

タワーマンションの洗濯事情

タワーマンションでは管理規約により、「バルコニーやベランダなどに洗濯物を干してはいけない」と決められているケースもあるようですが、タワーマンションにお住まいの方に洗濯物はどのように干しているのかを聞いたところ、63.2％の方が「ベランダに干す」と回答されていました。タワーマンションの場合は、洗濯物はすべて家のなかで干すか浴室乾燥機などを利用するイメージをもっていて、洗濯事情に不安を抱いているタワーマンション購入検討の方にとっては、安心できる結果といえるのではないでしょうか。

複数回答のため雨の日などの事情がある日だけのケースも含まれますが、「浴室に干す」と回答された方も42.8%と4割を超えています。ベランダと浴室などの室内干しを使い分ける方法は、一般的なマンションや戸建て住宅でも見られるもので、“タワーマンションだから◯◯である”という特徴は洗濯物を干す場所では、あまり見られないという結果になりました。

洗濯時に気をつけていること

アンケートでは「洗濯時に気をつけていること」についても調査してみました。自由回答で伺ったところ、もっとも多くの声が挙がったのが「風」に関するものでした。特に「風が強い日は外には干さない」という回答が目立っていて、外に干す場合でも何かしらの風対策をとっている方が多くいらっしゃることがわかりました。

また、「外に干せない」「基本ベランダでの物干しは禁止なので」と規約で決められているケースだけでなく「外には干さない」と自己判断で外干しをしていない方もおられました。

ベランダで干す場合の注意点

タワーマンションでも、63.2％の方がベランダで洗濯物や布団を干すと回答されてはいますが、実際に干す場合にはどんなことに注意をしたらよいのでしょうか。その注意点は、2つのポイントに分けられます。

・風対策をする

まず大切なのが風への対策です。特に高層階では、地上よりも風が強いことも多いため、強風が吹いている日はベランダに干さないようにするなどの対応が必要です。「ハンガーなどを物干し竿に固定する」「洗濯ばさみを多用する」といった対策を参考に、突風がふいても飛ばされないよう普段から対応しておくことも大切です。

・落下防止

風対策も広義には落下防止策のひとつではありますが、うっかり手がすべってハンガーや洗濯ばさみを落としてしまうことのないよう、落下防止ネットをつけるなどで対策することも重要です。また、布団など重いものは手すりにかけるのではなく、手すりよりも手前側に干し、万一、ズレてしまったり風が吹いてめくれてしまったりしても、地上に落下することのないようにしておきましょう。

これら2つのポイントを軸に、タワーマンションで洗濯物をベランダに干す際は細心の注意を払うようにしましょう。

また、外に干せないケースや風が強くベランダには干さないようにする日などは、部屋干しまたは乾燥機を利用することになります。浴室乾燥機や洗濯機の乾燥機だけでなく部屋干しもする場合には、部屋干し用のアイテムを常備しておくのがおすすめです。消臭・除菌剤を洗剤に加えて使ったり、抗菌効果のある洗剤にしたりと、部屋干し対策アイテムはさまざまです。干すときに扇風機を当ててしっかり早く乾かすことも、生乾き臭を発生させないポイントとなります。

まとめ

家族構成やライフスタイルによって洗濯事情は変わってきますが、それでも生活をしていれば洗濯物は出るものです。「外に干せない」というケースは少ないようですが、外へ干せる場合でも、さまざまなタワーマンションならではの注意を払う必要があります。タワーマンション選びの際には、洗濯物事情もチェックして納得のいく物件を選べるようにしましょう。

（今回実施したアンケート調査について）

アンケート実施日：2016年11月
アンケート対象者：首都圏（東京・埼玉・千葉・神奈川）
有効回答数：190名