地元に根付く不動産店こそ〝街のプロ〞である!
毎月ひとつの街の掘り出しネタをふたりのプロがレクチャー。
今月は、昔ながらの飲み屋街と住宅地が混在する十三付近へ。
取材・文/福山嵩朗 撮影/藤田晃史
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ユー企画住販
中村敏彰さん自宅や職場近くの食べ歩きはもちろん、料理も趣味のひとつ。得意料理は牛スジの煮込み。
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アップハウジング
小川泰毅さん「淀川区は食いもんに困らない街」とラーメン、焼肉、鮨などあらゆるグルメに精通する。
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中村敏彰さんのおすすめスポット
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ユー企画住販[新北野]
[ユー企画住販]の中村さんは、今年入社したばかりの営業マン。淀川区は「都心へのアクセスが抜群。学区も良く、十三公園のような大きな公園もあってファミリー層に人気です。特に新北野エリアは空き物件が出るとすぐに埋まってしまうんです」と最新情報を滑らかに語ってくれた一方で、不動産以外の分野は「まだまだこれから。勉強中です」と謙遜する。
とはいえ、趣味は食べ歩き。グルメの新規開拓は進めているようで、[十三すし屋台]は鮨激戦区の十三にあって異彩を放つ存在だと教えてくれた。「夏場は岩牡蠣を海洋深層水のムースでいただいたり、中トロの塩締めとか、新鮮なネタを定番の醤油以外でも楽しめる」と熱弁。他の店ではお目にかかれないメニューが季節ごとに登場するので、足繁く通っているという。今後は昭和レトロな雰囲気を漂わせるションベン横丁にも行ってみたいと宣言。地域の魅力を探るべく、積極的に暖簾をくぐっている。
野球のグラウンドや遊具のある広場など設備が充実。カップルの爽やかデート、子連れマダムの井戸端会議、オジサマたちの青空将棋…と老若男女の憩い場として親しまれている。
高架下の庶民的な佇まいとは裏腹に、鮨は鰻とアボカドで丸く包んだドラゴンボール、バルサミコでいただく白子のムニエルなど創意が光るものばかり。2001年の開業以来、口コミで評判となり、遠方の客が絶えない人気店に。
左から、鰻とアボカドのドラゴンボール390円、サワークリームでいただくサーモンボール330円、生いくらのミニマム丼390円(12月中旬までの限定)、白子のムニエル290円、うな玉巻き寿司1貫180円。
【店舗情報】 大阪市淀川区十三本町1-23-4
TEL:06-6390-0639
17:30~22:45(最終入店は22:30) 不定休
小川泰毅さんのおすすめスポット
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アップハウジング[三津屋中]
革新的なリノベーションを得意とする[アップハウジング]。その代表取締役である小川さんはプライベートでも常にチャレンジングだ。趣味の食べ歩きでは、「ラーメン激戦区のJR塚本駅周辺のなかでも、最近のヒットは[醤油と貝と麺 そして人と夢]の中華そばですね。塚本4丁目の[てっしん焼き]のたこ焼もオススメです」と、リサーチに余念がない。今回紹介をしてくれた[すし処 うえの]も、かねてから通りすがりに気になっていたお店だそう。入ってみれば、目利きが行き届いたネタ、大将の丁寧な仕事、盛り上げてくれる女将さんの人柄にすぐさま魅了されたという小川さん。自身の注文はいつもおまかせ。刺し身盛りから始めて、日本酒に合う珍味や一品料理をつまんでから、にぎりでシメる。今では「誰をお連れしても喜んでもらえる」手札として、接待やプライベートで重宝している。勇気を出して新しい扉を開ければ、いい出合いがあることを教えてもらった次第。
この道30年の大将とチャーミングな奥様が迎えてくれる。本マグロや赤っぽ(クエの仲間)など珠玉のネタが揃い、牡蠣の昆布蒸しやさわらバター焼きなど一品料理も充実。ネタは日替わりゆえ、大将におまかせが幸せへの近道だ。
鮨はシャリコマで粒立ち。左から、口溶けに酔いしれる大トロ800円、スダチと塩でいただく炙り剣先イカ300円、コハダ250円、車海老600円、フグ400円はもみじおろしと薬味ネギと共に。すべて一貫提供。
[エリア情報] 大阪市淀川区十三本町1-19-8
TEL:06-6309-5710 17:30~22:30 日曜休
十三大橋や河川敷の堤防の上から眺めると、梅田スカイビルやグランフロント大阪の明かりがイルミネーションのように輝く。十三駅前の下町風情とはまた異なる、都会的な風景が一面に。
今回の加盟店と
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本記事は、
京阪エルマガジン社発行
[ミーツ・リージョナル
(Meets Regional)]
2017年12月号に掲載の情報です。