■人気の多肉植物をアレンジ!
「ゼロから始める女子DIY部」。今回は、多肉植物の寄せ植えに挑戦します。
プニプニとしたかわいらしい見た目と手をかけずに育てられることから、女性を中心に流行している多肉植物。部屋で育てているという人も多いのではないでしょうか?
今回は多肉植物をそのまま飾るのではなく、数種類を寄せ植えして、世界に1つだけの鉢を作る方法をご紹介します。
寄せ植えを入れるプランターも塗料でペイントして、オリジナルのデザインにしましょう!
at home VOX編集部スタッフが体験してきました。
■寄せ植え
【難易度】★★☆☆☆(やや簡単)
【想定作業時間】約60分
【材料】
・素焼きプランター…1個
・好みの多肉植物
・土
※材料費の合計…約4800円(多肉植物代、塗料代を含む)
■寄せ植えの主な作業工程
1.プランターを塗装する
2.多肉植物の配置を決める
3.多肉植物を鉢に植える
ナビゲーターは、tukuribaの佐藤さんです!
1.プランターを塗装する
まずは、プランターの塗装からスタート。
「初心者集まれ! ゼロから始める女子DIY部」では、これまでもひび割れ加工ができるクラッキングや、漆喰調に仕上げられるプラスターメディウムなど、さまざまな塗装に挑戦してきました。
今回は、使い古したように汚す加工ができる、アンティークメディウムを使ったペイントで仕上げます。
まずは、通常の塗料をプランターに塗ります。
プランターの内側は植物で隠れるため、上から2〜3cmだけ塗れば大丈夫です。
塗料が乾いたら、上からアンティークメディウムを重ねます。
筆先にアンティークメディウムを取り、端材などを使って余分な塗料を落とします。
プランターの溝や底など、よく触る部分を中心に薄く伸ばしていきます。
佐藤さん「アンティークメディウムを塗る面積は、全体の4〜5割程度を目安にすると自然に使い古したような雰囲気が出ます。筆先を使って、かすれさせるように塗るのがコツです」
2.多肉植物の配置を決める
プランターの底にネットを入れます。
ネットを入れることで水が流れ出るのを防ぐだけでなく、防虫にも役立つのだとか。
佐藤さん「もともと乾燥地域が原産の多肉植物は、水をたくさん与えると枯らしてしまう原因にもなります。寄せ植えに使う土は、水はけがいい土を選ぶといいですよ」
いよいよ多肉植物に触れていきます。
店内には、独特な形の多肉植物がたくさん。1つ1つ違う形をした多肉植物は、見ているだけでもワクワクしてきます!
今回は、寄せ植えにオススメのものを佐藤さんに選んでもらいました。
佐藤さん「多肉植物には形が特徴的なものが多いため、360度どこを正面にしても楽しめる四方見(しほうみ)というスタイルの寄せ植えに向いています。苗を選ぶときは、背が高い苗と低い苗、細かい葉が集まったセダムのような植物を用意するといいでしょう」
選んでもらった苗の数は、全部で8つ。こんなにたくさん1つのプランターに入りきるのでしょうか?
佐藤さん「根に付いた土を落とすと、意外と苗の大きさが小さくなります。プランターの大きさに対して、窮屈に感じるくらい選んでも大丈夫なんですよ」
佐藤さん「背が高い苗を中心に置き、背が低い苗をその周りに並べるのがポイント。セダムは苗を割って使うことができるので、ほかの苗同士の隙間に入れて使います」
3.多肉植物を鉢に植える
配置を決めたら、苗を鉢から取り出します。
片手で苗の根もとの部分を抑え、もう一方の手で鉢をつぶすようにしながら取り出します。
根の周りに付いた余分な土を払い落とし、プランターに手前から順に並べていきます。
何個か苗を並べたら、割り箸を使って土をプランターの底まで押し込みます。土が底までしっかり入っていないと、水やりのときに土があふれだしてしまうことがあるそうです。地道な作業ですが、大切な一手間なんですね。
セダムの苗を半分〜1/4程度に割ります。
プチプチと根が切れる音に心配になりますが、セダムは根が強いから大丈夫なのだとか。
佐藤さん「今回使う苗は長さがあるタイプなので、鉢から垂らすようにして植えると雰囲気が出てかわいいですよ」

プランターにすべての苗を入れたら、再び割り箸を使って土を押し込んでいきます。
足りない部分には、土を追加してください。
上から1〜2cmくらいまで土を入れたら、完成です!
佐藤さん「寄せ植え後、1週間後くらいに最初の水やりをしてください。その後は、春夏は4日〜1週間に1回、秋冬は1週間〜10日に1回を目安に水をあげてください。水やりをするときは、プランターの底から水が抜けるくらいたっぷりあげるようにしてください」
DIYしてみた感想は……。
「プランターの塗装も植える作業も自分の手で作業した、世界に1つだけの寄せ植えは、愛着もひとしお。きちんと世話をして大切に育てていきたいです!」
日当たりや湿度など、育てる環境によって育ち方は変わるそう。どんどん変わっていく姿を見るのも楽しみの一つになりそうですね。
みなさんもオリジナルの寄せ植えで、“多肉女子”生活をスタートしてみてはいかがでしょうか?
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