■ショップディスプレイのように帽子を飾ろう!

「ゼロから始める女子DIY部」。今回は、ハットスタンドに挑戦します。
型崩れが気になって、収納に気を使う帽子ですが、ブライワックスでクラシックに仕上げたハットスタンドがあれば、型崩れしない上にお部屋のインテリアのようにおしゃれに飾ることができます!
今回もat home VOX編集部スタッフが体験してきました。
■ハットスタンド
【難易度】★★★☆☆(普通)
【想定作業時間】約40分
【材料】
・台座部分板(143mm×335mm×19mm)…1枚
・ヘッド部分板(143mm×300mm×19mm)…1枚
・丸棒 直径20mm(330mm、192mm)…各1本
・木ネジ(45mm)…4本
・ブライワックス…適量
※材料費の合計…約1500円

■ハットスタンドの主な作業工程
1.木材を切り出す
2.組み立てる
3.ワックスで風合いを出す
ナビゲーターは、tukuriba店長の掃部関(かもんぜき)さんです!
1. 木材を切り出す
ジグソー(電動ノコギリ)を使って、2枚の板から台座とヘッド部分(2個)を切り出します。
まずは台座部分の角3㎝×3㎝を計って、切り落とします。
掃部関さん「ジグソーを使うときはベース部分をしっかり木材に沿わせて切り進めると手元が安定します」
切り落とした木片を使って現物あわせで、残りの3つの角に印をつけて切り落としていきます。
次にヘッド部分を円形に切り抜きます。その際に丸い小皿などを使うと、簡単に正確な円形をとることができます。
切り抜く部分を机からはみ出させた状態で、クランプを2つ使って板をしっかり固定し、ジグソーで円形に切り抜きます。
角を切り落とすのは簡単でしたが、円形に切り抜く作業は初心者にとってなかなか至難の技。しっかりとジグソーをホールドして、ベース部分が板から離れないようにゆっくりと鉛筆の線をなぞります。多少のズレは、この後のサンダーがけの行程でリカバリーできるので、少しズレた!? と思っても焦らないように!
台座とヘッド部分がカットできたら、カットした部分を中心にサンダーをかけて表面をなめらかに整えます。
掃部関さん「ヘッド部分は帽子を引っ掛ける部分なので、特に念入りにサンダーをかけるようにしましょう。カット時にいびつになってしまった部分もここで整えます」
2.組み立てる
次に、切り出した木材を組み立てて、ハットスタンド本体を作っていきます。
まず、台座の中心に直線を引き、スタンドを取り付ける位置を決めます。
鉛筆の跡が目立たないように、台座の裏面のほうに印をつけるとよいでしょう。
同じように、ヘッド部分も円の中心部分に鉛筆で印をつけます。
掃部関さん「台座の表側から見たときに、木ネジの先端が下穴から1mmほど出てるか出てないかくらいを目安に仮止めをします」
スタンド部分にあたる丸棒の断面に接着剤を塗って台座に取り付け、ネジ止めをします。
掃部関さん「このとき、丸棒をしっかりと垂直に固定しましょう。固定が甘いと、丸棒が台座から浮き上がったり、傾いた状態でネジ止めされてしまいます。一人で固定するのが難しければ、誰かに手伝ってもらいましょう」
筆者はうまく取り付けが出来ず、最終的に掃部関さんに固定を手伝ってもらって、なんとか取り付けられました。
DIYには基礎体力も必要なんですね……。
台座部分と同じ要領で、ヘッド部分もネジの仮止めから丸棒にネジ止めします。
こうして2本のスタンドを台座に取り付けたら、ハットスタンド本体は出来上がりです。
が、このままだと少し味気のないビジュアルなので、ブライワックスで磨いて風合いを出しましょう。
3.ワックスで風合いを出す
掃部関さん「切断面やサンダーをかけた箇所はワックスが入りすぎたり、反対にワックスを塗りこみにくい小さな凹凸ができていることも。できるだけ他の部分と均等になるように、少し気をつけながらワックスを塗りこんでいきましょう」
全体に満遍なくワックスを塗りこんだら、乾いた布で余分なワックスを拭き取り、風通しのいい場所で乾燥させて完成です!

DIYをしてみた感想は……。
木材の切り出しから挑戦してみると、また違ったDIYの醍醐味が楽しめますね。ジグソーの振動で手がプルプルしてしまいましたが、それだけに出来上がったスタンドに愛着を感じます!
シックな仕上がりのハットスタンドにお気に入りの帽子を飾れば、自宅がまるでアパレルショップのように!インテリアとしても楽しめて一石二鳥ですね!
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