■万能な収納力がうれしい ワインボックスを作ろう!
「ゼロから始める女子DIY部」第3回目は……。
お部屋の散らかりの原因を一気に収納できるワインボックスに挑戦します!
基本の作り方が分かれば、サイズや深さを調節して応用をきかせることもできる便利なアイテムです。
at home VOX編集部スタッフは作り方をマスターできるのでしょうか!?

【材料】
側板A(89×270mm)…2枚
側板B(89×395mm)…2枚
底板(89×395mm)…3枚
スクリュー釘(25mm)…20本
【作業工程】
■ワインボックスを組み立てる
■塗料を塗る
■ステンシルでロゴを入れる
■サンダーがけとワックスで仕上げる
【値段】1,620円(塗料費を除いた販売キットの値段です)
■ワインボックスを組み立てる
まずは土台となるワインボックスを組み立てていきます。
Point①
釘を打つ位置に印を付けるときは、使用木材を活用しましょう
掃部関(かもんぜき)さん「ボックスの底部分になる3枚の底板に、釘を打つ位置の印を付けます。このときボックス側面にあたる側板の厚みを使って線を引いて、釘を打つ位置を決めるための目安にします。そうすることで、定規で長さを測らずに釘の位置を決められます」
そうなんです。「端から5mm測って印をつける」といった面倒くさそうな工程のせいで、木工作業に苦手意識を持ってしまうんですよね……。でも、使う木材でそのまま線を引いたりできるのなら、手間が省けて便利です!
印付けが終わったら、電動ドリルで下穴を空けます。そして、木材同士を組み合わせて、木工用接着剤を塗ってから釘を打っていきます。
掃部関(かもんぜき)さん「最初の釘を打つときは木材同士がズレやすく、手元が不安定になりがちです。そんなときは支えとして、同じ長さの側板(写真の場合は側板Bになります)を使いましょう。もう一枚T字にセットすることで、手元が安定した状態で釘を打つことができます。また、かなづちを使うときに手首のスナップを利かせると、少ない力でまっすぐに釘を打つことができますよ」
確かに組み合わせた木材同士がグラついて、少し難しかったですが、ここを乗り越えればあとは簡単! 手首のスナップを意識しつつ、どんどん木材を組み合わせて釘を打っていきます。
最後の底板に釘を打つころには、かなづちの音もトントンと軽快なものに変わっていたような気がします。

一見大物のワインボックスですが、思ったより簡単に完成!
■塗料を塗る
ボックスが完成したら次は色塗りの作業です。
作品の雰囲気を大きく左右する塗料の色は、迷った末に、どんなインテリアともなじみのよさそうなグレイッシュな淡いグリーン(ピスタチオグリーン)に決定! ワインレッドやイエローのような大胆な色づかいにも憧れますが、初心者なのでなじみのよさを優先させました。
掃部関(かもんぜき)さん「塗料を使うときは牛乳パックの底など、使い捨てできる容器を用意しておくと後片付けが簡単になります」
メモボードを作ったときを思い出しながら、木目に沿って刷毛でペンキを塗り、全体の塗装が終わったら一旦乾燥させます。
■ステンシルでロゴを入れる
ペンキが完全に乾いたらステンシルでロゴを入れます。
掃部関(かもんぜき)さん「ステンシルシートが浮いているとそこから塗料がにじんでしまいます。シートがボックスにしっかり密着するよう、マスキングテープなどで固定しましょう」
掃部関さんのアドバイス通り、シートが浮いている箇所がないか確認しながらボックスに固定していきます。
掃部関(かもんぜき)さん「化粧用のスポンジなどに塗料を染み込ませて、ステンシルをしていきます。このとき、スポンジに塗料を付けすぎているとにじみの原因になるので、一度いらない紙の上で余分な塗料を落とします」
シートの浮きと塗料の付けすぎに注意しながら、ポンポンと軽く叩くようにして塗料を塗り込んでいきます。うまくステンシルされているのでしょうか!?
ちゃんと読める文字がステンシルされています!! 少しにじんでしまっているようにも見えますが、これも味ということで……。
■サンダーがけとワックスで仕上げる
これで完成!と思いきや、まだ仕上げ工程があるようです。
ここからさらにおしゃれになっちゃうんですか……!? とおののきながら、ボックスにサンダー(やすり)をかけ、さらにゴシゴシとワックスを塗り込んでいきます。
掃部関(かもんぜき)さん「生木の部分だけでなく、塗装済みの部分にもワックスを塗ることで色に深みがでます。このひと手間で仕上がりの雰囲気が大きく変わりますよ」
全体にワックスを塗ったら、今度こそ完成です!
サンダーがけで塗料がはげた部分にワックスの色がなじんで、なんとも味わい深い仕上がりに……。
このボックスになら何を収納してもおしゃれに見せてくれそうです。
リモコンスタンドにしてもよし、もっと深さのある形のボックスを作って縦置きにすれば卓上本棚になるかも……? などなど、様々なアレンジの想像も膨らんでいきます!
DIYによって、着実に生活が豊かになっているのを改めて実感するat home VOX編集部のスタッフでした。
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