家具のリメイクや作成、簡単なリフォームなどを自分で行うDIY(Do It Yourself)。ひと昔前までは、男性の趣味というイメージが強いですが、at home VOXのアンケートをみても、最近では女性からも注目を集めているジャンルなのです!
Q. DIY(自分で家具や小物を作ったり、住まいをカスタマイズすること)に興味はありますか?

Q.自由にリフォーム可能な物件があったら魅力的に感じますか?

どちらの質問も、男性より女性の方が「はい」の割合が高いという結果に。自分の好きなデザインやカラーで、住まいにフィットした小物や家具のある生活……想像するだけで素敵ですよね。
ハードルが高いイメージのあるDIYですが、簡単なものなら意外と手軽かつ短時間で作れるので、コツをつかめば一気にハマってしまうかも? そこで、DIY経験ゼロのat home VOX女性編集部員が初めてのDIYに挑戦する新連載がスタートします!
■心ときめくDIYスペース「tukuriba」がバックアップ
DIY経験ゼロで、必要な材料もなければ工具の使い方も分からない……そんなat home VOX編集部員が訪れたのは、東京の二子玉川にあるDIYワークスペース「tukuriba」。ここではDIYに必要な木材やパーツ、工具、塗料などを販売するほか、工具などを完備したワークスペースや、初心者向けのワークショップなどが用意されています。
さっそく店内に足を踏み入れると、まるで輸入雑貨店のようなおしゃれな空間が広がります。よく見ると、ドアノブや木板といったDIYの資材が並んでいるのが分かりますが、どのアイテムも個性的でとてもキュート! どんなかわいいアイテムが作れるのか、期待が高まります。
店内をひと通り見学したら、DIYワークスペースへ。ここには電動カッターや電動ドリルといったDIYに必要な工具が完備されています。ここでtukuribaの店長でDIYアドバイザーの掃部関(かもんぜき)さんの指導のもと、DIYに初挑戦! 果たして、うまくいくのでしょうか?
■初DIYで作るのは引き出しのノブがワンポイントの「メモボード」
記念すべき最初のテーマは、メモ紙をストックする「メモボード」。作りは非常にシンプル。
作業工程は大きく分けて次の3つ。
1・メモボードに足を取り付ける。
2・メモボードに色をつける。
3・ノブを取り付ける。
さっそく作業スタートです!

材料
・カットした木板(幅140mm×長さ190mm、幅140mm×長さ35mmを1個ずつ)
・木ネジ(2本)
・引き出しのノブ(1個)
・塗料
①ネジ穴の位置を決める
まずは、メモボードの足部分をネジで固定するための、ネジ穴の位置を決めます。
掃部関さん「直角定規で端から3㎝計ったところと、ネジで固定する木板の厚みの中心部とが交わるところに鉛筆で小さく印を付けます。」
②メモストッパーになるノブの位置を決める
次に、メモ紙を固定するノブを取り付ける位置にも印付けをします。
掃部関さん「実際に使う大きさくらいのメモ紙を置いてみると、固定位置が決めやすくなりますよ」
③下穴を空ける
パーツの取り付け位置が全て決まったら、電動ドリルで下穴を空けていきます。初めて使う電動工具ですが、女性の手にぴったりな大きさなのと、トリガースイッチを押すだけと操作も簡単なので、抵抗なく扱うことができました!
掃部関さん「いらない木片を下敷きにすれば、作業台まで穴を開けてしまわずに済みます」
④ノブ固定用の穴を空ける
直径の大きいドリルビットに付け替えて、ノブ固定用の穴を空けます。
掃部関さん「電動ドリルのお尻の部分を左手で押さえると、垂直な穴が空けやすくなります」
⑤足部分を接着する
ネジ止めの前に、メモボードの足になる木板の接着部分にボンドを塗ります。
掃部関さん「ボンドとネジを併用することで、しっかりと固定することができます」
⑥足部分をネジ止めする
ズレがないように本体と足部分を接着したら、電動ドリルでネジ止めしていきます。
掃部関さん「このとき、足部分と直角に接着できるよう、本体の下に適当な本や雑誌を挟むと作業がしやすくなりますよ」
⑦ペン立て用の穴を空ける
ネジ止めができたら、ペンを立てるための穴を空けます。
掃部関さん「ドリルビットの先端から3㎝部分にテープで印をつけておけば、空ける穴の深さを調節することができます」
⑧塗装する
本体ができあがったら、塗装作業へ。塗料でぺたぺたと色を塗っていると、子どもの頃の図工の授業を思い出して、なんだか楽しい気持ちになってきました!
掃部関さん「塗りにくい場所から塗っていきましょう。木目に沿って塗っていくとムラが少なくなりますよ」
⑨サンダーでやすりがけ
塗装を終えて乾燥させたら、アンティークな風合いを出すためにサンダー(やすり)がけを。
掃部関さん「角を重点的に磨いて質感を出すと同時に、木のけば立ちをなめらかに整えるのがコツです」
⑩ノブをボルトで固定する
全体がなめらかになったら、裏からボルトで引き出しのノブを固定して……。
■一度ハマったらやめられない? もうDIYの魅力に夢中!
乾燥の時間を合わせても、所要時間は1時間足らず。こんな短時間で木工作品を作れるなんて驚きです! 自分で選んだパーツ、色なので出来上がりにも大満足。こんなに簡単に思ったとおりのものが作れるんだと感動すると同時に「他に何が作れるのかな」と、気持ちはすでに次回のアイテムへ!
tukuribaの力を借りて、DIY初心者がいつか本格家具を作れるようになる日はやって来るのでしょうか……。at home VOX編集部のDIYチャレンジはこれからも続きます!
- 取材協力
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