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東急ハンズと初のコラボ。横浜市の団地を再生/UR都市機構

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中学生の男子を想定し、ベッドや収納、勉強机を備えたプラン

LDKの壁は30種類から好きな壁紙が選択できる。柄やイラストのものも多く用意

(独)都市再生機構(UR都市機構)は30日、金沢シーサイドタウン(横浜市金沢区)内の「並木1丁目第二団地」(総戸数340戸)において、(株)東急ハンズとコラボレーションして再生したモデル住戸を報道陣に公開した。

金沢シーサイドタウンは、1960年後半に事業計画された、約660haに及ぶ大規模開発。緑地帯整備による豊かな環境で、生活利便施設や教育機関、病院なども充実。住宅は約9,000戸が供給され、気鋭の建築家による先進的なデザインの採用など落ち着いたまち並みが形成されている。
しかし、近年は住宅性能や設備水準の陳腐化により新規入居者が集まりにくく高齢化が加速していたため、URでは同エリアのポテンシャルの再発見・再発信を目的に、“普段の暮らしに何かをプラス”をテーマとした「LIVE+」プロジェクトを推進。東急ハンズとの協業は、その初弾となる。

「並木1丁目第二団地」は、シーサイドライン「並木北」駅徒歩5分に立地。1979年から管理開始された。モデル住戸は、同団地内の2LDK(59平方メートル)の押し入れ部分を取り払い、天然木の板材や有孔ボードを用いて机や棚、ベッドなどをつくり付けた。家族構成などに合わせて3プランを提案している。

またLDKの壁紙を30パターン用意し、入居者が選択できるようにすることで、手軽にDIYが味わえることを意識した。洗面所とトイレに自然木を使用した棚を標準で設置。ふすまを木製建具に、畳を樹脂畳に交換している。押し入れが約2畳であること、DIY等でよく使用されるサブロク板(6尺×3尺のベニア板)1枚が約1畳であることから、プラン名を「3636+(ニジョープラス)」とした。

募集住戸数は10戸。賃料は9万1,600円(共益費3,600円)で、従前より1,300円上げている。2月7・8日にモデルルームを公開し、20〜22日に申込受付を行なう予定。

同部神奈川エリア経営部部長の太田 潤氏は「従来にはないセミオーダーできるプランを用意。住戸全体ではなく、押し入れに注目してプランニングしたのも特徴だ。自分らしく暮らせる住戸とともに幅広い世代に当団地やまち全体の良さを知ってもらいたい」と述べた。

今後は、反響を見て同プランの募集住戸を増やすほか、「並木1丁目第一団地」においても東急ハンズとのコラボレーションプランを検討している。

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