街のコト

人気の郊外型ショッピングセンター/昆明(中国)

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(ライター:山谷 剛史)

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郊外型ショッピングセンター。チェーン店が多く、日本と似てきている

最近の、特に若い人々のライフスタイルの動線は、街の中心の歩行者天国からショッピングセンターへと変わっている。
オンラインショッピングサイトやショッピングセンターの方が最新のトレンドが集まっていて楽しいということがある。また、PM2.5による大気汚染が酷く、外を歩きたくないという理由もある。

郊外にあるショッピングセンターは、交通のハブ的バス停近くに立地するか否かで明確に勝ち組と負け組に分かれる。どこのショッピングセンターも同じチェーン店が入っていて金太郎飴のようだが、盛り上がりに差がある。
勝ち組のショッピングセンターは、利用者が知人や友人を呼び、遠方からバスでやってくる人もいる。ショッピングセンターの立地で人の流れががらっと変わる様は、日本を見ているようだ。

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活気はあるものの、以前よりも人が減った歩行者天国

テナントは、ファストファッションブランドや、雑貨店など。レストランも多数入り、地元の名店から、中国各地の料理、異国料理のレストラン、フードコートと多様だ。ただし、地元の著名レストランを除いてどの店もチェーン店ばかり。良くも悪くも日本と大きな変化がなくなってきた。

内陸の果ての昆明では、南北を貫く路線と、空港からのアクセス路線の2路線が開通し、さらに東西に貫く新路線も建設中だ。地下鉄駅前を売りにする物件も出ている。しかし、もともと中国では駅前商圏があるわけではないので、今のところ人々の流れを変えるまでには至っていない。

 

山谷 剛史(やまや・たけし)
中国をはじめアジア各国で庶民の生活に密着しIT事情をルポするフリーランスライター。連載多数。最新著書は『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』(星海社新書)。

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