街のコト

通勤時間の理想と現実 高知県民はもうちょっと遠くに勤めたい?

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通勤時間のイラスト

自宅から職場までにかかる「通勤時間」は、住まいの場所を決める決め手になることも。そのくらい、暮らしにとって大切なポイントですよね。毎日のことだから、ストレスにならない長さで通勤したいものです。

アットホーム株式会社は昨年、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県在住で都内勤務の既婚サラリーマン583名を対象に、アンケート「『通勤』の実態調査2014」(リンク先PDF)を実施。そこでは、回答者の平均通勤時間は58分、理想の通勤時間は35分という結果でした。

とはいえ、通勤時間は住んでいる地域の事情も大きく影響しているはずです。そこでat home VOXでは、日本全国を対象に通勤時間についてのアンケートを実施しました! 果たしてその結果やいかに?

まず最初に、実際の通勤時間の平均を、回答者の居住地別に見てみましょう。
※自身が働いていない回答者の方には、両親または配偶者の通勤時間を回答。パート・アルバイトも含みます。

「Q.通勤にかかる時間は何分くらいですか?」の地域別平均値・長かった地域トップ5(単位:分)
現状の通勤時間グラフ

2位の奈良を除き、関東エリアが上位を占めました。郊外から東京都心に通う人の多さが、この結果につながったと思われます。また奈良は、大阪へ通う人が多いのでしょうか。やはり都市近郊在住者ほど、通勤時間が長くなるようですね。

続いては理想の通勤時間を見てみましょう。

「Q.理想の通勤時間は何分くらいですか?」の地域別平均値・長かった地域トップ5(単位:分)
理想の通勤時間グラフ

こちらも5地域中4地域に、関東エリアがランクインしました。実際の通勤時間が長いだけあって、理想もその長さをふまえての回答のようですね。一方で、唯一関東外で1位の高知は30分以上と、他に比べて長く、のんびりと時間をかけて通勤するのが理想なのでしょうか……?

それでは、この結果データをもとに、通勤時間の「理想」と「現実」のギャップがもっとも大きい地域を調べてみましょう。「実際の通勤時間」から「理想の通勤時間」を引いてその差を比較してみると……

「実際の通勤時間」と「理想の通勤時間」の差が大きかった地域トップ5(単位:分)
理想と現実の差グラフ

こちらも「実際の通勤時間」が長い地域トップ5にランクインしたエリアと同じ顔ぶれが並びました。やはり、通勤時間が長い地域ほど、理想とする時間との差も大きいようです。

ところが、47都道府県中1つだけ、理想よりも実際の通勤時間の方が短い「職場近すぎ地域」がひとつありました! それは高知です。

高知在住者の「実際の通勤時間」と「理想の通勤時間」の平均値(単位:分)
高知の通勤時間グラフ

高知の理想の通勤時間の平均は全国トップの32.2分、実際の通勤時間の平均は21.7分で、理想よりも現実の方が10.5分短いという結果でした。

40~50分近くかけて満員電車で通っている都心通勤者からすると、ちょっと信じられないかもしれませんね。ただ、実際に職場と自宅が近すぎるのも、オンとオフが切り替えられないから嫌という人もいます。(アットホーム「自宅と会社の理想の距離と近隣住宅手当」調査より)

確かに、会社帰りに寄り道したり、読書やインターネットをしたり、のんびり通って一人の充実した時間を過ごせるなら、長い通勤時間も悪くないかも? 住まいとは切っても離れない重要なテーマ「通勤時間」。地域ごとの事情も併せて、住まい探しの際はじっくり考えてみてくださいね。

イラスト:タテノカズヒロ

<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女1,410名(47都道府県各30名ずつ)
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2015年8月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。

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