「路地」

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最北端のまちのレトロな横丁(北海道/稚内・波止場横丁)

最北端のまちのレトロな横丁(北海道/稚内・波止場横丁)

うっ、寒い。クリスマスが間近な年末某日、稚内へ出張でやってきました。何しろ稚内は、モンゴルや黒海付近と同じ北緯45度。海を挟んでわずか50先先は樺太(サハリン)という日本最北端のまちですから、寒さも半端じゃありません。仕事が終わり、中心街の凍結した夜道をそろそろ歩くと、商店の看板は皆ロシア語併記。閉じたシャッターにマトリョーシカが描かれた店もあり、国境のまちを実感します。

街のコト
人の行く裏に道あり 千年の都(京都府/柳小路)

人の行く裏に道あり 千年の都(京都府/柳小路)

京都は、路地好きにはたまらないまちです。高台寺裏の「石塀小路」や四条通近くの「花遊小路」、木屋町通と先斗町通の間にいく筋も走る「番号路地」などの有名どころだけでなく、名もないものも含めれば、数え切れないほどの路地が中心街に見つかるからです。スケッチした「柳小路」もその一つです。観光客で年中溢れ返る四条河原町交差点から徒歩1分と思えない静けさ。その名の通り、柳が枝を垂らす小路に足を踏み入れると、京友禅のジーンズショップや和雑貨店、ホルモン焼きとは思えないオシャレな店など、京都ならではの店が石畳の両側に立ち並んでいます。

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リレーするのは聖火ならぬ 赤ちょうちんの灯(山梨県/甲府・オリンピック通り)

リレーするのは聖火ならぬ 赤ちょうちんの灯(山梨県/甲府・オリンピック通り)

全国の路地や横丁を巡礼さながらに歩いて33カ所。さて今号は、まだ訪ねていない県へと思い、JR中央本線で山梨へ出掛けました。無論、電車は「8時ちょうどのあずさ」。なんせ昭和を探すまち歩きですから。JR「甲府」駅近くで、お約束の郷土料理「ほうとう」を味わい、中心市街地を南へ歩くと、あるある、ディープな歓楽街に極細の路地がいく筋も走っています。

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狭いからこそ楽しい?横丁の魅力(東京都/吉祥寺・ハーモニカ横丁)

狭いからこそ楽しい?横丁の魅力(東京都/吉祥寺・ハーモニカ横丁)

吉祥寺の「ハーモニカ横丁」は、JR中央本線沿線で人気の飲食店街。火ともし頃には、若者からオジサンまで、大勢の人が5本の入り組んだ路地へ吸い込まれていきます。しかし、およそ60m四方しかない区画に飲食店を中心に約100軒。どうやって営業しているのかが不思議なほど小さな店も少なくありません。物は試し、狭小店舗の一つ、人気のカレー店へ入って見ましょう。

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京の歴史が詰まった 路地裏に迷い込んでみる(京都市/先斗町)

京の歴史が詰まった 路地裏に迷い込んでみる(京都市/先斗町)

京都の中心部、鴨川と高瀬川の間を南北に走る石畳の細い通りがあります。このかいわいが今号の先斗町です。まちの始まりは、高瀬川を行き来する船頭や旅人目当ての茶屋や旅籠が置かれた江戸時代中頃のこと。芸妓が居住するようになった幕末を経て、祇園などとともに京都を代表する花街となりました。今でも、飲食店に混じって古くからのお茶屋や芸妓を抱える置屋が数多く残っています。

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試してみよう! 大阪の街は「ジグザグに歩く」といいことがある

試してみよう! 大阪の街は「ジグザグに歩く」といいことがある

旅先では脳が刺激され予期せぬ出会いや発見=「セレンディピティ」に出会いやすいそうだ。「ダンジョン」の異名を誇る大阪・梅田の路地は魅力がいっぱい。飛び込んでみると、普段は味わえない、どこか不思議な感覚に包まれるかもしれない。

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みちのくの夜寒を暖める人情酒場通り(青森県/八戸市・たぬき小路)

みちのくの夜寒を暖める人情酒場通り(青森県/八戸市・たぬき小路)

急速な経済成長と近代化を成し遂げた戦後の日本。大方の都市は年を追うごとに様変わりし、中にはパ リやニューヨークの中心街のようにオシャレで魅力的な通りも登場しています。しかし、昔ながらのまち の風情に心引かれる人も少なくないでしょう。今号からは全国各地を巡って、そんなノスタルジックでホ ッとくつろげる路地や横丁をご紹介します。

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