(Jタウンネットより)
くまモンを筆頭に数多くのご当地キャラが活躍する「ゆるキャラ戦国時代」。地域PRに貢献するユニークなキャラクター作りのため、多くの団体が知恵を絞っている。そんな中、秋田県の公式キャラクター「スギッチ」を取り巻く境遇が変化している。2015年4月23日、スギッチのPR力不足により、もっと目立つゆるキャラを新たに作る計画があると報道された。一部ネット上では「戦力外通告か」という声も挙がっている。

秋田県マスコット スギッチ (画像は美の国あきたネット 総務部広報広聴課提供)
スギッチの着ぐるみは動きのバリエーションが少ない
スギッチは2007年に行われた「秋田わか杉国体」のキャラクターとして誕生し、その後同県のPRキャラクターを務めている。スギの木をモチーフにしており、チャーミングで大きな瞳がトレードマーク。「森の妖精 兼 敏腕公務員」という肩書を持つ。
そんなスギッチに関して、毎日新聞は4月23日、秋田県庁が「発信力不足のスギッチよりも目立つゆるキャラを創り出そう」と新キャラクターのデザインやPR方法などを話す検討会を開催した、と報じた。これを受けて、ネット上では「花粉シーズンに切るのはかわいそう」「すきだけどな」「すぎっちに同情票集まると思うけん」と心配の声が上がっている。
今回の新キャラクター製作について秋田県広報広聴課に話を聞いてみたところ、
「スギッチの着ぐるみは、設計上動きのバリエーションが少ない、という問題があります。この点を『県外へのキャラクターPRの場では力不足』と判断し、今回新たに動きのあるキャラクターを作ろうという話になりました」
スギッチの今後については、
「スギッチはあくまでマスコットです。新しいキャラクターが誕生したからといって、降板するわけではありません。必要があれば、新キャラクターと一緒にイベント参加することもあると思います」
と回答があった。どうやら戦力外通告されたわけではないようだ。
新しいキャラクターについては、
「主に県外向けのPRでの活躍を期待しています。現在、県職員のみならずキャラクター製作専門家のアドバイスを受けつつ、デザインなどを考えているところです」