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年末年始の住まい探し事情 「12月に住まいを探すメリット」を不動産スタッフが教えます

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年末年始のイラスト

いよいよ2017年も終わりが見えてきました。12月は一般的に、仕事納めで忙しいですよね。新年度に新生活を控えている人の中には、年が明けたら住まい探しを本格化させる人も多いはず。

では、不動産業界の年末は忙しいのでしょうか? アットホーム加盟不動産店のスタッフに聞いてみました!

Q.年末年始の業務は他の月と比べて忙しいと感じますか?

結果はほぼ五分五分。では、具体的に何月が忙しいのでしょうか? 賃貸業務と売買業務に分けて聞いてみました!

Q.1年の中で、【賃貸業務・売買業務】が忙しくなる月はいつですか?あてはまるものをすべてお選びください。

賃貸業務が忙しくなる時期として回答が集中したのは、不動産業界で繁忙期といわれる1〜3月でした。やはり新入生・新社会人の新生活準備の需要がこのタイミングだからでしょう。それに対して売買業務はバラけており、「1年を通して変わらない」が25.5%の回答率を集めていることから、あまり時期に左右されないようです。

では、不動産店があまり忙しくない年内は、住まい探しにおすすめのタイミングと言えるのでしょうか? それについてプロの意見は?

Q.繁忙期以外の時期に住まいを探すことについて、どのように思いますか?
【A】不動産店スタッフに余裕を持って対応してもらえるのでおすすめ
【B】物件の動きが少ないのであまりおすすめできない

「【A】不動産店スタッフに余裕を持って対応してもらえるのでおすすめ」と答えたスタッフが66.2%を占めました。あまり忙しくならないうちに行くのがよさそうです!

ちなみに、12月に住まい探しを始めるメリットについて聞いてみました。

Q.お客様にとって、年末(12月)に不動産店を利用する、時期的なメリットがあれば教えてください。

「退去予定の情報が集まってきますので、ネットに上がる前の最新情報を聞ける可能性がある。スタッフとの人間関係が構築できれば、いち早く教えてもらえるかも?」

「年末は比較的暇な時期だと思うので、対応も含めてお客様に対して費やす時間が多く取れます。しかし、年末に近づくほど事務処理を急ぐ必要があるので、バタバタしてしまうことも」

「年内に空き室を決めてしまいたいと思う貸主さんは多いです。そのため、入居が年内でなくとも1月上旬に入居するなど、賃料や入居日など相談がしやすい。また、年内中に引っ越してお正月にのんびり部屋の片づけというのも良いものです」

「1月入居を検討しているなら、12月に退去予定が増えるため、検討材料が多く得られる。また、同じ建物の別の部屋が空いていれば雰囲気だけでもつかむことはできます。なるべく遅く入居したい場合は、空き予定の物件の契約を先にしておくことも可能です

「12月ごろは閑散期のテコ入れで設備も充実し、礼金や賃料なども安くなる最終時期なので値ごろ感がある。1月中旬からの繁忙期に入ると、設備のテコ入れもなく、賃料を高めに設定してもすぐに決まってしまいます」

スタッフがじっくり対応する時間がとれるということをはじめ、特に賃貸の場合は退去予定の物件をいち早くチェックできる、貸主も決めたがっている時期なので交渉しやすいなど、いろいろなメリットがあるようです。また、こんな意見も。

フリーレント(※1)等何かしらのキャンペーンを12月まで行っている不動産店もあるので、そこはメリットだと思います」

家賃スライド契約(※2)可能なお部屋が12月に入ると一気に増えるし、12月は他の月に比べて反響が一番落ちるため、成約数も減る分、空き室が減りません。余裕の部屋探しができ、お勧めです」

※1:フリーレント……入居後に家賃の無料期間がある契約
※2:家賃スライド……契約から入居するまでの間の家賃が発生しない契約

この2つを利用すれば、不動産店が忙しさであわただしくなる前に部屋を決められて、しかも入居までの家賃を気にしなくてOKなのです。年明けや新年度の引越しを見据えた住まい探しで検討してみては?

最後に、年末は何かと多忙なので、本格的な住まい探しは年が明けてからという人は、せめて年内に何をしておけばいいのでしょうか? それもプロがズバリ回答!

Q.年始(1月)から住まい探しを始めるお客様が、年内にしておいた方がよいことは何かありますか?あればお答えください。

ご希望の立地、間取り、家賃帯等を決めておいた方が良いと思います。また、契約がスムーズに進むように、住民票・保証会社の審査を通す為の必要書類(給与明細又は源泉徴収票等)の用意・緊急連絡先の確保、場合により連帯保証人の確保等を事前に行っていただければ、お客さまご自身も二度手間、三度手間を省けると思います」

ご自身の求める物件の条件を絞り、1月から探す旨を目に止まった不動産会社に伝えておくと、あらかじめ物件が用意され、物件探しが円滑に進められると思います。また、インターネット等で不動産の知識を深めておくと、担当者と話をする際に2度目の話として聞けるので理解がしやすく、より円滑に進められると思います」

いつまでにどんな物件が欲しいのか具体的に確認すること。また、ネットを活用するなどしてその相場価格を理解しておくこと。「良いのがあったら」という考えですと、繁忙期に入るとご対応が難しい場合があります」

いろいろな物件をネットで見て相場感をつかんでおくこと。そうすれば良い物件に巡り合ったときにすぐ決められず、悩んでいる間に他の人に取られてしまうことがなくなります」

「年が明けるとお部屋の成約数が格段に増え、気になっていたお部屋がどんどん成約していくことがあります。5~6件は気になるお部屋の資料を準備しておくのが良いと思います」

多くのスタッフが「自分の希望条件を細かく整理しておくこと」「インターネットなどで物件を絞り込んでおくこと」と回答しました。年明けの賃貸物件は早い者勝ちになるので、事前に自分の希望を明らかにしておくことで、スタートダッシュがかけられる、ということですね。

さらに「必要な書類の準備をしておく」というのも有効なアドバイス。ただし、住民票の有効期限は3ヶ月が多いといったように、あまり早めに動いてしまうと有効期限が切れてしまうケースもあるので注意しましょう。

何かと忙しい年の瀬ですが、年内の不動産店は比較的落ち着いていることがわかりました。何とか時間を作って聞いてみれば、年明けの住まい探しは一歩リードできるかも?

イラスト:タテノカズヒロ

<アンケート調査概要>
対象/全国のアットホーム加盟・利用不動産店約54,000店のうち 582店
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年12月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。

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