街のコト

田舎の島にも経済成長の波/ティオマン島(マレーシア)

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(ライター:佐藤愛子)

今、マレーシアは「1(ワン)マレーシア」をスローガンに、2020年までの先進国入りを目指しています。クアラルンプールなどの都会の発展については言うまでもありませんが、田舎も田舎なりに景気が良くなっていることを実感します。


私が住むティオマン島への玄関口、ジョホール州の港町メルシンも、この数年で大きく変わりました。大学が建設されたこともあり、人口が増加。複数のショップロット(ショッピングセンター)が新たに建設され、各種販売店、レストラン、ホテルで埋まっています。道路を走る車の数もずいぶんと増えてきました。


そして、大半がジャングルで覆われているここティオマン島も、もれなく経済成長中。私が住む村はもともと水シャワーの簡素な安宿が多かったのですが、近年ではホットシャワー・エアコン付きの部屋を増築する宿が出てきました。最初は山小屋風の木造が主流でしたが、コンクリート造りや2階建てのホテル風の建物も増えました。そして、そうした新しい部屋の宿泊料は安宿の約3倍にもなり、訪れる旅行者の中には、欧米人バックパッカー以外の人々も見られるように。繁忙期はほぼ満室になっています。

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昔ながらの木造の安宿。水シャワー、トイレ付で1泊約1,500円

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増築された新しい宿泊施設

といっても、建築のための資材は決して安くはありません。離島なので輸送費等が要因で割高になり、また、大きな資材を運ぶ台船料金も高額です。そのため、みんなでまとめて発注したり、資材の再利用も行いながら増築を進めています。でも、最初にかかる費用は大きいものの、村の人たちの所得は確実に増えているようで、経済成長の恩恵が続くことを願います。

 

佐藤 愛子(さとう・あいこ)
マレーシアティオマン島のABC村に住み着き早11年。在島歴15年のPADIダイビングインストラクターの旦那と、ダイビングショップ(http://www.blueheavendivers.com)を経営。たくさんの猫たちに囲まれ、南国生活を満喫中。

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