街のコト

ケアンズで人気の平屋住宅/ケアンズ(オーストラリア)

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(ライター:南 盛隆)

オーストラリアは、住宅延床面積平均が約65坪(2015年現在)で、アメリカを抑えて世界一。中でも常夏の小都市ケアンズは、平均よりも広めで、価格も安い傾向です。

ケアンズで生まれ育った私の11歳の娘は、毎年1カ月を家内の実家のある東京で過ごしています。先日、東京とケアンズの住宅の違いを聞いたところ、「東京は2階建て以上の建物がほとんどで、裏庭がない。でもケアンズは平屋で裏庭が大きい家が多い」とのことでした。そんなケアンズでの売れ筋の住宅は、土地が200坪、建坪70坪の平屋、価格帯は35万豪ドルから45万豪ドル(約3000万~3800万円)の戸建住宅。このような家が人気エリアにあれば、平均3週間ほどで買い手がつき、購入後は資産価値が上がってキャピタルゲインで儲かるケースが多くあります。ちなみに車社会であるケアンズの人気エリアは、市内から車で10~30分以内。ショッピングセンターや学校、ビーチ、山などに近く、やはり立地、治安の良いエリアが人気です。

参考までに、わが家は当地では平均的な敷地170坪、建坪85坪の戸建住宅で、08年に41万豪ドル(約3500万円)で購入しました。今売却すると45万豪ドル(約3800万円)は下らないと思います。

entrance

平均的な新築戸建。土地が170坪、建坪が75坪

pool

中流階級の家でもプールや大きな裏庭がある

このように資産価値が上がるのは、オーストラリアでは近年、中国マネーの流入などの要因で好景気が続き、物価が上昇しているからです。新しいマンションや大型のカジノ&リゾートの計画など不動産への影響も目立ち、最近のケアンズでも、当地で一番と言われているゴルフ場のオーナーが替わったことが大きなニュースとなりました。新しいオーナーは、地元のオーストラリア人で、中国やインドの投資家から資金を募って購入したのだとか。ただし、その一方で、中国経済の先行きも危ぶまれ始めており、その影響がどう出るか、今、非常に気になるところです。

 

南 盛隆 (みなみ・もりたか)
1964年生まれ神戸市出身。オーストラリア・ケアンズ在住26年目。不動産会社(www.qldre.com)を経営しており、妻と娘2人、犬と共にケアンズ生活を満喫中。趣味はテニス、ゴルフ、野球、釣り、卓球、将棋、麻雀など。

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