「ニューヨーク」

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チップに悩むホリデーシーズン/ニューヨーク(アメリカ)

チップに悩むホリデーシーズン/ニューヨーク(アメリカ)

毎年秋になると、ニューヨークの街には浮足立った雰囲気が漂い始めます。ハロウィーンを皮切りにサンクスギビングデー、クリスマス、ニューイヤーズイブに至るホリデーシーズンが始まる時期。家族や友人へのプレゼントを買い込む1年で最も物入りな季節でもあるこの時期に、ニューヨーカーはもう一つの大問題、「ホリデーチップ」に頭を悩ませることになります。

街のコト
忘れられない至福の体験 日本初上陸!NYの「ベンジャミン ステーキハウス」

忘れられない至福の体験 日本初上陸!NYの「ベンジャミン ステーキハウス」

 アメリカ人はとにかくステーキ好きだ。だから美食が集まるニューヨーク(NY)にも、多くのステーキ専門店が存在する。そのNYで2006年に創業した「ベンジャミン ステーキハウス」(BENJAMIN STEAK HOUSE)が6月30日(金)、東京・六本木に日本1号店をオープンする。同店は、観光客にも人気がある老舗ステーキハウス「ピータールーガー ステーキハウス」で経験を積んだ、ベンジャミン・プロブカイとベンジャミン・シナナージが、ピータールーガーで約20年に渡りステーキマスターとして腕をふるったシェフ、アーテュロ・マクレッドとともにマンハッタンで開店したもので、現在ではNYに3店舗を展開している。六本木店は、アメリカ外では初の出店となる。 ベンジャミンステーキハウスでは、USDA(アメリカ農務省)の最上グレード「プライム」に認定されたビーフを独自の製法で長期熟成。シンプルに塩のみを振り、高温ブロイラーで一気に焼き上げるのが特徴だ。看板メニューのステーキは、サーロインとテンダーロイン(フィレ)のふたつの部位が骨を挟んで並んでいて、ひと皿で2種類のステーキが楽しめる〜。レストランの格付けガイドブック「ザガット」(ZAGAT)のステーキハウス部門で、2015〜2017年の3年連続でベスト3にランクインしている同店の味。NYで食べたことがある人もまだの人も、六本木で味わってみては? USDA PRIME STEAK for two(2人用)は16,000円。STEAK for three(3人用)は24,000円。ニューヨークサーロインステーキは9,000円。ランチには、6種類の前菜と13種類のメインディッシュから選べるプリフィックスメニュー(1,700円〜)や、1日10個&ランチ限定の「THE BENJAMIN BURGER」(2,500円)もある。6月5日(月)から予約の受付を開始する。価格はすべて税別。「ベンジャミン ステーキハウス 六本木」BENJAMIN STEAK HOUSEROPPONGI東京都港区六本木7丁目14-4 レム六本木ビルB1F予約専用電話番号:050-3187-9089(2017年6月5日から受付、10:00-22:00)店舗電話番号:03-5413-4266営業時間:Lunch 11:30-15:00(LO 14:00)、Dinner 月〜土/17:00-23:00(LO 22:00) 日・祝/17:00-22:00(LO 21:00)

屋外好きニューヨーカーのためのストリート・フェア/ニューヨーク(アメリカ)

屋外好きニューヨーカーのためのストリート・フェア/ニューヨーク(アメリカ)

狭くて家賃が極めて高いアパートメントにきゅうきゅうと暮らし、平日は高層ビルの中で働くニューヨーカー。そのフラストレーションを一気に解消すべく、週末は日光を求めて一斉に外に出る。セントラルパークの緑濃い芝生にビキニ姿で寝そべって読書をしたり、レストランも店内席は避けて歩道にテーブルを並べた屋外席に陣取ったり。

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個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力 ◎文・和田博巳

個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力 ◎文・和田博巳

個性溢れるNonesuch Records〜そのサウンドの魅力◎文・和田博巳 Nonesuch Records(以下ノンサッチ)はエレクトラ・レコードを起こしたジャック・ホルツマンによって、1964年にエレクトラの子会社として設立された。現在ノンサッチが紹介する音楽ジャンルはポピュラーミュージックを中心としているが、そのポピュラーミュージックも、ロックやカントリー、ジャズやワールドミュージックに加えて、ひと言でこうとはカテゴライズし難いアーティストも多く、かつたいそう趣味性が高い音楽や趣味の良いミュージシャン、グループを揃えるところがこのレーベルの大きな魅力だ。 ノンサッチのサウンドの特徴は、ポップス系の作品が多いレーベルにはめずらしく、コンプ・リミッターを多用しないナチュラルな録音が多いことである。したがっていずれのアルバムもハイレゾで聴くにふさわしい、ニュアンス豊かなハイファイサウンドになっている。ダイナミックスや音場感といった要素と共に、ヴォーカルや楽器の質感にもこだわって聴けば、さまざまなオーディオ的、音楽的魅力が横溢していることが分かると思う。 現時点でe-onkyo musicを通して我が国でリリースされるのは、別掲リストにある13タイトルだが、この中から代表的な、あるいはぜひ注目して欲しい作品を紹介しよう。(次ページへ続く)-超絶技巧のフラット・マンドリン、クリス・シーリー 最初は今が旬な超絶技巧のフラット・マンドリン奏者、クリス・シーリーの関連アルバムを3タイトル。マンドリン奏者と言うと、皆さん一気に引いてしまうだろうか。でもそれはあまりにもったいない。クリス・シーリーの音楽は掛け値無しに素晴らしく、聴いて絶対にソンはありません、いやぜひ聴いていただきたい。『The Phosphorescent Blues』  まずはクリスを中心に結成されたアメリカーナ/ブルーグラス・バンド、パンチ・ブラザーズの『The Phosphorescent Blues』から。パンチ・ブラザーズの最高傑作と言える本作は、プログレッシヴでオルタナなブルーグラス・バンドがTボーン・バーネットのプロデュースを得て、完熟のバンドサウンドへと成長を遂げた記念碑的アルバム。これならバンジョーとマンドリンとフィドルが入ったご機嫌なロックバンドと紹介しても大丈夫だし、録音もこれ以上ないハイファイサウンド。『Bass & Mandolin』 そのクリス・シーリーが若き天才コントラバス奏者のエドガー・メイヤーと作ったデュオ・アルバムが『Bass & Mandolin』。二人ともヨーヨー・マとコラボレートした『ゴート・ロデオ・セッション』他数度の共演経験があり、その見事に息の合ったデュオは、繊細にして伸びやか、アコースティック楽器のソノリティを最大限に生かしきった見事な演奏となっている。さらにもう一枚、クリスのソロでヴァイオリニストにとっては難曲とされるバッハの楽曲をマンドリンでプレイした、『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』。これほど躍動的で美しく、楽しいバッハもそうは無いと思う。ぜひ一聴されたい。『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』(次ページへ続く)-熱いジャズ・サックスを濃密なハイレゾサウンドで堪能 続いてはジャズのアルバムで、サックス奏者ジョシュア・レッドマン関連の3タイトルを紹介する。『Walking Shadows』 『Walking Shadows』はプロデュースとピアノにブラッド・メルドーを迎え、ストリングス・オーケストラをバックにジャズのスタンダードのみならず、ロックのカバーも含めたバラード演奏をじっくりと聴かせる。妖艶と言いたくなるほど滑らかで艶やかなテナーサックスの音色にうっとりさせられるが、おなじみビートルズの『レット・イット・ビー』では、途中からだんだんテンションが上がっていって、熱いジョシュア・レッドマンに変貌してゆくさまが聴きどころだ。バックのリズム隊も負けず劣らずいいプレイを展開。『Trios Live』 もう1作『Trios Live』は、ピアノレス・トリオ編成にて、ニューヨーク「ジャズ・スタンダード」とワシントンDC「ブルース・アレイ」の2カ所のジャズクラブで行われたライヴを収録、ジョシュアのテナーとソプラノ・サックスを心ゆくまで堪能できるアルバムとなっている。収録は2009年と2013年で、ドラムスのグレゴリー・ハッチンソンは両ステージ共通だが、ベースはマット・ベンソンとルーベン・ロジャースの2人に分かれる。聴きどころはトリオの緊密で躍動感溢れる演奏だが、もうひとつハイレゾならではと感心するのが、ジャズクラブ特有の濃密な空気感と観客の発する熱気だ。ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビー』のように終始客がざわついているということはないが、それでも質の良いジャズファンは、絶妙のタイミングで歓声を発し手拍子をする。まさに自分がジャズクラブに居ると言う気分が味わえる最高のライヴアルバムだ。『City Folk』 もう1枚はジョシュアがアーロン・パークス(ピアノ)、マット・ペンマン(ベース)、エリック・ハーランド(ドラムス)と組むスーパーユニット、ジェイムス・ファームの『City Folk』。眼の前にジョシュアがガッと仁王立ちでテーサックスを大ブロウ。こちらはもう狂喜乱舞だ。ベースもブルブルと空気を震わせて、震えた空気がこちらの足裏を震わせるのが分かるほど録音はリアルだ。(次ページへ続く)-まだまだ聴き逃したくない個性的な作品が目白押し『Kin (<―>)』 パット・メセニー・ユニティー・グループ『Kin (← →)』は、鉄壁の従来メンバーに加えて、新たにジュリオ・カルマッシが参加。彼はピアノ、キーボード、木管&金管楽器、チェロ、ヴァイブ、ヴォーカルと、およそ何でもこなす驚異のマルチ・インストルメントゥル奏者。と言うわけでサウンドはグッと厚みを増し、ダイナミックな演奏を千変万化の色彩感で彩る。これこそハイレゾで聴かなくてはと、本気でそう思わせるとてつもなく緻密で濃密なサウンドだ。 他にもロックファンにはおなじみのウィルコのアルバムが4タイトル。さらにNYのフォークシーンの誕生を活写した映画『Inside Llewyn Davis』のオリジナルサウンドトラック。さらにはレディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの参加にビックリの、ミニマル・ミュージックの先駆者、スティーヴ・ライヒの最新作『Radio Rewrite』など、ぜひ聴いていただきたい。 演奏内容もサウンドクォリティも極上のノンサッチ、ぜひとも聴き逃すこと無きよう。『Radio Rewrite』●配信中のNonesuch Records作品一覧『The Phosphorescent Blues』 Punch Brothershttp://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597952674/『Bass & Mandolin』Edger Meyer、Chris Thile /http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953800/『Bach: Sonatas and Partitas, Vol.1』Chris Thile http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58607/『Radio Rewrite』Steve Reich http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953336/『Trios Live』Joshua Redman http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr956153/『Walking Shadows』Joshua Redman http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58508/『City Folk』James Farm / http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597953534/『Inside Llewyn Davis: Original Soundtrack Recording』http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr075597957518/『Kin (← →)』Pat Metheny Unity Group http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58072/『Being There』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58331/『Wilco [the album]』Wilcohttp://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58300/『Sky Blue Sky』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58317/『A.M.』Wilco http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr58348/-