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駅のホームに「どこでもドア」!  三菱重工製で行き先は決まっているけれど

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(OVO オーヴォより)

改良型ホームドア「どこでもドア?」

新幹線も地下鉄も、最近はホームにドアがついている。ホームからの転落や、列車との接触事故を防ぐ安全対策で、国土交通省によると、全国の駅約9,500ヵ所のうち、昨年9月末時点で593ヵ所に設置されている。このホームドア、停車位置がずれたりするとドアの位置が合わないし、ドアの数やドアがついている位置が違う列車への対応が難しい。そこで、三菱重工交通機器エンジニアリング(広島県)が、列車の扉数・扉位置が異なる車両(2、3、4扉車)にも正確に対応する改良型マルチドア対応ホームドアを開発した。これが「どこでもドアⓇ」だ。

扉が2段伸縮の入れ子方式になっていて、戸袋の幅を限界まで縮め、開閉幅を広げた戸袋付ドアもラインアップ。戸袋なしタイプのドアと組み合わせることで、より大きい停車位置のずれに対応することが可能になったという。人や荷物を感知するセンサで、音声による注意勧告ができ、扉の開閉動作も抑止。支柱にプロジェクターやLEDを設置して、扉の強化ガラス部に警告文字を投映したり、光による警告も表示できるようになっている。

ドラえもんのひみつ道具、どこでもドアは、行きたいところに行ける夢のドア。ホームドアの先は、行き先が決まっているけれど、東京五輪・パラリンピックの2020年度までに、ホームドアの設置駅は増える予定で、“きれいで安全なニッポン”の立て役者になりそうだ。

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