目指せ採用! 東京五輪エンブレムに、ド素人の編集部員が応募してみた

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(Jタウンネットより) 2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムの再募集がスタートした。以前より開かれた形での公募になったため、職業デザイナー以外からの応募も多いとみられる。そこで今回は、ずぶのデザイン素人であるJタウンネット記者が、エンブレム作りに挑戦してみた。

作成に挑むJタウンネット記者。肩の湿布がめくれている。 作成に挑むJタウンネット記者。肩の湿布がめくれている。

「エンブレム」は、オリンピック用とパラリンピック用の2種を用意しないといけない。その構成要素は、メインになる「トップエンブレム」と、都市名と開催年の「ワードマーク」、おなじみの「オリンピックシンボル・パラリンピックシンボル」の3つだ。トップエンブレムを作るのはもちろんだが、ワードマークも独自の書体を用意しないといけない。

エンブレム案の図解

手書きでは応募できず、「描画ソフト(種類は問いません)」によって画像を作成する必要がある。「描画ソフト」の定義がわからないが、ウィンドウズ標準の「ペイント」では不安だったので、アドビの「Illustrator」(通称イラレ)で作ることにした。イラレを初めて触ってから、わずか1か月の記者。本当に大丈夫か?

絵心ないけど「ラフ」描いてみた

まずは手書きで、ラフづくり。「ラフ」ってシャレた単語を使うだけで、デザイナーになった気分だ。とはいえ絵心は壊滅的。斬新な意匠など思いつかないので、「TOKYO」や「東京」、「トーキョー」などの文字からインスピレーションをつかもうと試みる。

ラフすぎるにもほどがある ラフすぎるにもほどがある

ある程度、アイデアが固まったら、作業にうつる。四角や丸、三角形などの図形を、絶妙な配置で組み合わせて、2つのエンブレムが完成した。念のため「Google画像検索」で、類似のロゴはないか調べておいたが、問題はなさそうだ。 なお、実際作ったエンブレムについては、公式サイトで、

「SNSなどで不特定又は多数の人に知られた作品や、知られる可能性のあった作品は応募できませんので十分ご注意ください」

とされているため掲載できない。

手書きでは作成できない(エンブレム部分はモザイク) 手書きでは作成できない(エンブレム部分はモザイク)

ワードマークも用意できれば、続いては「デザイン展開案」。エンブレムで商品展開するうえで、どのような見栄えになるのか伝えるものだ。それぞれに合ったサイズのエンブレムを作るのだが、白黒2パターンのエンブレムを作るのには難儀した。

なぜかPDFがアップロードできない

そして、ついに応募。フォームからタイトルと説明文を入力し、JPGとPDFファイルをアップロードするのだが、何度繰り返しても「デザイン展開案」のPDFが上げられない。

「PDF形式のデザイン展開案のファイルを添付してください」

「添付してるじゃないか!」と、いらだちながら確認してみると、ファイルサイズ上限(PDFは1MBまで)から10倍以上も超過していた。サイズを小さくする方法をググると、イラレから書き出す時に「最小ファイルサイズ」にすれば軽くなるとわかった。

完成を喜ぶ記者 完成を喜ぶ記者

これで一件落着。着手から3時間半程度で、応募完了となった。応募受付は2015年12月7日まで。それから7段階のステップを経て、16年の春ごろに発表される予定だ。 提出を終えての感想は「やっぱり、初心者には向いてないな」。そもそも図案が浮かばない。ある程度アイデアがまとまっても、それを「描画ソフト」上に表現するのは一苦労だった。やはり我々のような「一般国民」には無謀なのか。その答えは、来春までに明かされる。

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