(OVO オーヴォより)
夏になると近所の公園で当たり前のように開かれる盆踊り。小学校の運動会で毎年子どもたちが全員で踊るのを微笑ましく見ていた盆踊り。でも、あまりにも身近にあったものだから、ちょっとナメていたかも盆踊り。もしかして、自分の夢を追うことができなくなったのは、無心で盆踊りに興じることができなくなったあの頃からかなぁ〜。そんなセンチな気持ちになってしまうほど、盆踊りをリスペクトしたくなる本が発売されている。その名も『盆おどる本』。日本の夏の風物詩、盆踊りのガイドブック、あるいは入門書だ。盆踊りとは何かを、歴史的、社会学的、民俗学的、哲学的、音楽的に探ろうとしている･･･ような気もするが、そんなに堅苦しい本ではなくて、ペーパーバックの装丁でチャンキー松本の漫画も入ってとても親しみやすい。されど、「盆踊り」への愛情がひしひしと伝わってくる、ありそうで無かった「盆踊り」本。「盆踊り」を再発見したい人、踊りの輪に入ってみたい人は必読の書だ。
『盆おどる本 ――盆踊りをはじめよう！』
青幻舎
定価：1,600円＋税
