自由な発想で「笑って、考えよう」 イグノーベル賞創設者

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(OVO オーヴォより)

【ベーコンを鼻に詰めて鼻血を止める受賞研究を紹介する創設者のエイブラハムズ氏=東京都世田谷区の東京都市大学二子玉川夢キャンパスで】

ノーベル賞のパロディー版「イグノーベル賞」を紹介するイベント「イグノーベル賞受賞者フォーラム」が28日、東京都内で開かれ、同賞創設者のマーク・エイブラハムズ氏が、自由な発想を大切にする同賞創設に込めた思いを、ベーコンを鼻に詰めて鼻血を止めるなどの奇抜でユニークな受賞研究を紹介しながら、ユーモアたっぷりに説明した。
ドクター中松創研、世田谷区、東京都市大が「学問の楽しさ、奥深さ」を知ってもらおうと開催。同大生や地元の小中学生ら約100人が参加した。
エイブラハムズ氏はイグノーベル賞の狙いを「ラーフ・アンド・シンク(笑わせて、考えさせること)」と指摘。毎年約9000人の応募者の中から10人を選出するが「受賞者は断る権利がある」と述べ、会場を笑わせた。
ベーコンを鼻に詰めて鼻血を止める研究やバナナを踏んづけて滑る際の摩擦力の研究、トーストの焦げ跡がイエス・キリストの顔に見える人の研究など昨年の受賞研究をスライドで写真を見せながら説明。鼻血の研究で、ベーコンを鼻に詰めた男性の写真がスライドに大写しになると、会場は大きな笑いに包まれた。

毎日の食事の写真を撮り続けた活動で、2005年のイグノーベル賞を受賞した発明家のドクター中松こと中松義郎氏も車いすに乗って講演。医師からがんを宣告されたとして「これからがんの治療法を発明したい」と話した。会場からの質問で「一番もうかった発明」を問われると「発明の精神はラブ。相手にベネフィット(利益)を与えること。お金もうけは重要じゃない」と毅然とした表情で語り、時代を担う若者に「もっと勉強せよ」と熱いメッセージを送った。
保坂展人・世田谷区長も冒頭あいさつし「難題山積みの社会だが、科学と技術の力で乗り越えられる可能性もある」と述べ、科学、学問の力に期待を寄せた。

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