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首都圏恒例「痴漢撲滅」ポスター、2016年版は「70年代」風でレトロ回帰?

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(Jタウンネットより)

2016年も6月に入り、首都圏で電車を使う人ならおなじみとなっている、首都圏鉄道会社各社が合同で行う「痴漢撲滅」ポスターに新作が追加された。2013年の60年代劇画風から始まり、80年代、90年代と順調に絵柄がアップデートされてきたこのシリーズ、順当にいけば2000年代の大台に足を踏み込んでいるはずだが、果たして―――。

「痴漢撲滅」ポスターのレトロ漫画風キャラが今年もカワイイ
今年は90年代少女漫画風?「痴漢撲滅」ポスターの新作がやっぱりクオリティ高い

画像は以下Jタウンネットが撮影
画像は以下Jタウンネットが撮影

劇画タッチが戻り、レトロ感強化に

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こちらが2016年版だが、絵柄にどことなく劇画っぽさが戻ってきたようだ。それまで順調に現代に近づいてきたのに、70〜80年代くらいに戻った気がする。2015年版が90年代風のタッチだったため、今年は2000年台に乗るかと思われたが、新作もレトロタッチを活かしたポスターとなっていた。

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今回の主役は、カチューシャが印象的な女学生だ。それまでの主役とは異なり、あわてた様子もなく痴漢を報告しているため、非常にクールな性格のようだ。実際に痴漢に遭遇すると声を上げるのが難しいというが、冷静に周囲に知らせ、毅然とした態度で立ち向かおうというメッセージが読み取れるようだ。

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駅員さんは男女2人組。男性駅員は太い眉ときつくむすばれた口が印象的で、寡黙だが仕事をきちんとこなす、職人気質の男なのだろう。女性の方は男性よりも若手に見える。声掛けも行っていることからも積極的な性格が伺える。

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そして恒例となった味のあるモブキャラたちは、今年も個性豊かだ。「卑劣な!」と叫ぶ和服を着ていると思しき女性は泣き黒子が似合っているし、「許せん!!」と怒りを見せる男性はオシャレに気を使うナイスミドルといった風体だ。背後に立つ縁なしメガネの女性は、言葉は発さずとも、それ以上に雄弁な表情で雰囲気づくりに一役買っている。

2013年のモブは濃い。
2013年のモブは濃い。
2014年のモブもまだ少し濃い。
2014年のモブもまだ少し濃い。
2015年のモブは髭と美人。サラリとしている。
2015年のモブは髭と美人。サラリとしている。

作者はこれまでと同じく、イラストレーターの師岡とおるさんだ。

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