街のコト

本場・山口のふぐが食べたいけどお金がなかったので、「ふぐの骨せんべい」を買ってみました

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

(Jタウンネットより)

高級食材として日本中に知られている魚のフグ。身に弾力があるため、刺身は透けるほど薄切りにされる。ふぐ鍋(フグチリ)にするときは厚切りにしてもおいしい。関西地方では「てっちり」と呼ばれる。

フグの本場として有名なのが山口県下関市だ。日本で水揚げされる天然ふぐの約8割が集まるといわれ、県魚にも指定されている。

フグの旬の季節は冬で、11月〜3月頃といわれる。とくに2月はフグの身と白子が美味。
「高級店の料理は手が出ないけれど、気軽にフグを味わう手立てはないものか」。そう考えていた筆者が偶然遭遇した珍フードが「ふぐの骨せんべい」だった。

ふぐの骨せんべい(編集部撮影)
ふぐの骨せんべい(編集部撮影)

純朴そうな高校生たちの熱意に押された

2月中旬のある日、東京・有楽町の交通会館1Fで、学生服の上に法被を着た男女が声を枯らしてワゴンセールをしていた。

幟(のぼり)には「山口県立西京高等学校」の文字が見える。彼らは修学旅行のため上京し、体験学習の一環として販売員をしていた(参照:「西京高校」「西京銀行」がなぜ山口県に存在するのか)。

山口県立西京高等学校の生徒の皆さん(編集部撮影)
山口県立西京高等学校の生徒の皆さん(編集部撮影)

2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台として、例年以上に脚光を浴びる山口県。ましてフグの加工品とあらば手が伸びないはずがない。
都会の風に吹かれながら頑張る若者たちはハツラツとしていて、すれた雰囲気がまったくない。「買っていただけるんですか!? ありがとうございます!」と爽やかな挨拶が気持ちよかった。

家に帰って早速中身を確かめる。

town20150224honesenbei000.jpg

内容量は50グラム。1袋500円ということは……1グラム当たり10円だ。

town20150224honesenbei02.jpg

フグというと内臓に猛毒を持つイメージが強い。しかし全ての種がそうではない。
骨せんべいの魚種はシロサバフグで日本近海種は無毒種だ。フグ処理施設届出済み番号もちゃんと書いてあり、安心して食べられる。
製造元の日高本店は創業60年を超える老舗で、地元では有名なお店。

米菓のせんべいをイメージしていた筆者だが、袋から取り出した物体は魚の形をよく残していた。尾っぽの部分が多い。

town20150224honesenbei04.jpg

オレンジ色にこんがり焼けているがノンフライ。パリパリとした食感。手づかみでも汚れないし、なによりヘルシーだ。

カルシウムの量がハンパない

味付けは砂糖と食塩、トレハロースなど。フグらしい上品な味わいで、魚臭さはあまり感じない。何もつけなくてもおいしいが、絞りレモンなどをかけてもよさそうだ。

1袋(50グラム)当たりの英領成分は、エネルギーが147キロカロリーで、タンパク質が29.7グラム、炭水化物が5.3グラム、脂質が0.9グラム、ナトリウムが335ミリグラム、カルシウムが3950ミリグラムとなっている。
カルシウム量を売りにしている他社商品(アーモンド小魚)は、50グラム当たり451ミリグラム。この通り、骨せんべいのカルシウム含有量は抜群だ。老若男女たのしめるフードと評価できる。

town20150224honesenbei05.jpg

常食とするには少々値が張るのも事実。しかし、お土産として誰かにプレゼントするにはぴったりの商品ではないだろうか。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME