
前回、「不動産店スタッフが目撃した同棲カップルの住まい探しドラマ」で不動産店スタッフに聞いた、さまざまな同棲カップルのエピソードを紹介しました。今回は、そんなたくさんの同棲カップルを見てきた不動産店スタッフに、「同棲生活は成功するのか?」とat home VOXがズバリ直撃! まずは、成功確率を聞いてみました!
Q.ご経験上、同棲カップルが結婚までうまくいく可能性はどれくらいだと思いますか?
うまくいく可能性 | 得票率 |
---|---|
0% | 1.6% |
1%〜10% | 6.3% |
11%〜20% | 7.9% |
21%〜30% | 13.9% |
31%〜40% | 2.6% |
41%〜50% | 31.3% |
51%〜60% | 8.3% |
61%〜70% | 11.7% |
71%〜80% | 10.9% |
81%〜90% | 2.4% |
91%〜99% | 0.4% |
100% | 2.6% |
31.3%と約3割の不動産店スタッフが、同棲カップルがうまくいく可能性は41%〜50%と回答しました。21%〜30%だという悲観的な意見、61%〜70%および71%〜80%だという高い確率でうまくいくという意見が、それぞれ1割超。平均すると、49.8%となりました。ほぼ「半々」というところですね。
もちろん、うまくいくかは当人たちの相性次第ですが、二人が多くの時間を過ごす住まいの環境も重要なはず。ちょっとした設備や立地の不都合が、日々の生活に悪い影響を与えることも……。同棲生活が少しでもうまくいくことを祈って、不動産店スタッフに「同棲カップルにオススメしたい住まい選びのポイント」を聞いてみました! 住まいのプロならではの貴重な意見ですよ!
■間取り
間取りは1LDKがおすすめ。喧嘩しても別々の空間を作れ、普段は広めのリビングで共に過ごせる。これが長続きの秘訣。
1LDKです!もしもけんかをしても室内に逃げ場所は少ないため、きっと早く仲なおりできますよ!
1LDKを希望される傾向がありますが、同じ程度の広さなら2DKで部屋が分かれている方が、ケンカしたとき、険悪になったときに逃げ場ができて良いですよ。
なるべく部屋数が多い物件が望ましい。部屋数が少ない物件に住むカップルほど喧嘩の際の収拾が困難である。たくさん部屋があれば物理的な距離が設けられるので深刻な争いが防げることが多い。
1LDKをおすすめする声がたくさん寄せられました。ケンカしたときにプライベートな空間が確保できるのは、とても重要ですね。ケンカがちょっと多めのカップルは、思い切って2LDKでもよいのかも。
■賃料
見栄を張らず金銭についてはきっちりすることをお勧めします。契約金ももちろんですが、月額賃料についてもどちらがどれだけ出すか決めておきましょう。
無理しないで余裕が持てる家賃で住むことですね。二人で出し合うからいっぱいいっぱいで支払っているとどちらかがきつくなった時に別れる原因になりうるから
一人になっても支払っていける物件なのか、相手が急にいなくなっても問題無くできるようにすること
建物は古くても水回りがリフォームされている物件は、家賃が手頃で若いカップルには狙い目です。
何をするにも必要なお金。「金より愛」なんて言っている場合ではありません。支払いのトラブルが別れる原因となり、さらに別れた後は賃料が一人で工面できず、強制的に退去させられるなんて最悪のケースも……。予算面で無理は禁物!
■住宅設備
キッチンが広くて彼女がアツアツのお料理を披露しやすい物件が良いと思います。
プライベートルームがあれば良いかも。キッチンが広めで二人で料理できると楽しく出来る。
水廻りが居室から独立していて、浴室やトイレを使っているときに居室の様子が気にならないこと。同居を始めると相手の生活音というのは割と気になるポイントで、ストレスの要因にもなり得るから。
築浅物件やリノベージョン物件だと、綺麗で間接照明等もあったり、新生活に彩りが生まれると思います。
住宅設備が同棲カップルに適度な触れ合いと距離感をもたらしてくれることもあります。広いキッチンで二人いっしょに料理する習慣をつければ、二人の距離は限りなく近づくでしょう!
■周辺環境
共働きが大半ですので駅近物件がお薦め。
商業施設が多い町中にある物件が良いと思います。
お互いにお勤めであればお互い会社よりちょうど中間点辺りで物件を探すのが良いかと思います。
通勤距離、実家までの距離などなどどちらかに有利になり過ぎないようにすること。
買い物や通勤の便利さは大切。近いのはもちろんですが、実家や通勤の距離を平等にしたほうがいいというアドバイスも。苦労を分かちあって納得感のある共同生活を送りたいものです。
■女性に合わせて
20代前半のカップルで、最近は主導権がすべて女性の方にあり、女性に気に入って頂ければOKかと。
女性の生活パターンに合わせて部屋探しをするとうまくいく。(場所や条件や環境面で)男は風呂と寝床があればよい、あとは契約金と月々の家賃を気持ちよく払う。女性と女性のご家族の信頼を得られます。
「不動産店スタッフが目撃した同棲カップルの住まい探しドラマ」でも紹介しましたが、住宅探しは女性の方がこだわりがあるよう。男性の方から譲歩してあげることが、長続きの秘訣になるのかも。
■なるほどポイント!
互いの実家の近所は駄目。出来るだけ遠くへ逃げて新生活を始めよう!(元カレ・元カノにも会っちゃうし……)
ファミリータイプの物件では、入居後に近所づきあいが発生してくるので噂が立ちやすい。なので、単身者の多い住まいをお勧めします。
同棲でも、若いカップル・歳の差カップル・不倫カップル等色々あるので、それによって違うと思う。若い同棲カップルなら結婚しても子どもが産まれても居続けられるような陽当りの良い2DKを紹介します。
結婚前提ということであれば、やはり近所の目を意識する必要もあるかも。また、結婚後にすぐに引越しするとは限らないので、子どもができたときの生活を想定することも場合によっては必要です。先を見据えて、計画的に物件を選びましょう。
お互いの相性を確かめるのに、同棲は有効な手段のひとつ。カップルのみなさんは、プロたちのアドバイスをぜひ参考に。幸せなゴールを目指して、悔いのない住まい選びをしてください!
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国のアットホーム加盟・利用不動産店約51,000店のうち 607店
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年10〜11月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。