「2020年」

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「おもてなし」の科学的理解!?  東大とANAの共同研究

「おもてなし」の科学的理解!?  東大とANAの共同研究

 日本といえば、おもてなしの国。笑顔で丁寧な接客や、マニュアルにない臨機応変な個別の対応は、日本人だけでなく、日本を訪れる多くの外国人の心をつかむ。実際、世界経済フォ−ラムの『旅行・観光競争力指数』でも、日本の『おもなてし』の力は世界一と評価されている。そこで、東京大学人工物工学研究センターとANA総合研究所(東京)は、この「おもてなし」の科学的理解に向けた共同研究をスタートすることになった。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックや観光立国の実現に向け、このおもてなしは内外で注目の的だが、その概念は数値や指数のない文字通り“マニュアル化”できない抽象的なもの。そこで、この研究では、おもてなしの源泉を相手に対する“気づき”と仮定し、ANAの客室乗務員の機内における行動やチームワーク、客室乗務員間の会話などを調査。『気づき』の能力習得プロセスやさまざまな場面での予測行動などを科学的に分析して、モデル化することを目指すのだそうだ。 おもてなしはジャパンブランド。マニュアル化できない伝統が、どんな風に“解析”‘されるか楽しみだ。

電柱が気になる人注目! 無電柱プロジェクトスタート

電柱が気になる人注目! 無電柱プロジェクトスタート

 例えば写真を撮った時、人が写っていなくてもそのフレームに切り取られた街の景観で何となく国が推察できるのは、建物と電柱、そして看板のおかげだ。何となく雑然としたアジアの都市の風景を決定づけているものの一つが、電柱。良い、悪い、好き、嫌いはそれぞれだろうが、地中化したところを歩くと、やはり空が広くて気持ちいい、という感想を持つ人が多い。 そして今、電柱の新設を原則禁じる『無電柱化推進法案(仮称)』が検討されいて、この法律が施行されると、全国的に無電柱化への取組みが加速することになる。地中化に伴う膨大な工事費用や変圧器などの電気設備の省ペース化など多くの課題があるのだそうで、無電柱化に向けた新たな工法の開発や、それを可能にするための新技術・製品・サービスが不可欠だ。 そこで「第1回無電柱化推進展」(日本能率協会)が開催されることになった。世界の主要都市で電柱が減少する中、日本では毎年7万本もの電柱が増設されているのだそうだ。2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、政府は訪日外国人2000万人を目標に掲げているから、観光推進や巨大地震などの防災対策のためにも、かなり重要なプロジェクト。ついでに、看板も何とかならないかなあ。  期間:2015年7月22日(水)〜24日(金)会場:東京ビッグサイト (東展示ホール)(東京有明)入場料:¥3,000(消費税8%込)