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梅雨のゆううつさようなら 雨の日が楽しくなる 絵本7冊

梅雨のゆううつさようなら 雨の日が楽しくなる 絵本7冊

 梅雨の季節はちょっとゆううつにもなるけれど、雨によって生き生きとする生き物や景色もある。雨の日には魅力がいっぱい。忙しい毎日では見過ごしがちな雨の日の魅力に気づいたり、雨の日が楽しくなる絵本7冊をご紹介!■だから雨が好き!『あめがだーいすき』作: そうま こうへい絵: かとう あやこ出版社: 佼成出版社 登場する7人の男の子と女の子。おてんばな女の子、泣き虫の女の子、元気な男の子など、タイプはいろいろだけれど、雨が大好きなのは一緒。それぞれの雨が好きな理由には、とてもシンプルだけれど、何だか心を動かされる。優しい気持ちになれる絵本は、大人にもおすすめ。あっという間に読み終わってしまうけど、読んだ後にはきっと、雨の日が前より好きになっていそうだ。■てるてるぼうずなのに雨男率100%『ぼく、あめふりお』作・絵: 大森裕子出版社: 教育画劇 雨をやませるという作り手の期待に応えようと、並んでぶら下がるてるてるぼうずたち。そんな中で、行く先々で必ず雨が降ってしまう雨男率100%のてるてるぼうずの「あめふりお」は、孤立してしまう。すっかり自信をなくし、憧れのおひさまに会うために、1人旅に出るのだけれど…。雨を楽しむ女の子に出会えた「あめふりお」は元気を取り戻すが、やがて切ない別れが。女の子の願いを叶えるために、彼が取った行動は? ちょっぴり切ないけどさわやかな読後感に包まれる絵本。■赤ちゃんにもおすすめ『てるてるぼうず』作・絵: おぐまこうじ出版社: くもん出版 かわいいてるてるぼうずが、天気の下り坂から大雨、嵐、雨上がり後の夕焼け、星空を見つめていく。「そよそよ」「もくもく」など出てくる言葉は擬態語・擬音語ばかりで場面の変化も分かりやすいので、赤ちゃんや小さな子にもおすすめの絵本。嵐の間は無表情だったけれど、夕焼け空を見て少しだけ笑っているように見えるてるてるぼうず。嵐の後だからこそ一層空が美しいことを悟っているような顔。美しい空の色使いが印象的。こんな空の変化を楽しめる心の余裕を持ちたいし、子どもにも楽しんでほしいなあと思わされる。■クモの巣の美しさにハッ『雨、あめ』作: ピーター・スピアー出版社: 評論社 雨が降り出し、レインコートを着て長靴をはき、傘を差して外に遊びに出かける姉と弟。屋根の樋から流れ落ちる雨、水にぬれて美しくさえ見えるクモの巣、水に流される葉っぱ、雨宿りする鳥たち…。生き生きと描かれる雨の日の光景に、「雨の日も楽しいもんだな」と思わされる。文字の無い絵本だから、各ページに繰り広げられる絵を見ながら、親子の自由な会話が広がりそうだ。雨の中でたっぷり遊んだ後の、家の中の楽しげな時間が、また温かい。■雨の音を聴いてみよう『かささしてあげるね』文: 長谷川 摂子絵: 西巻 茅子出版社: 福音館書店 雨の日、動物たちに傘を差してあげる小さな男の子。ぞうさんには大きな傘、きりんさんには長い傘。ありさんやくまさんも登場。雨の降り方によって音もさまざま。「ピッチャン パッチャン」、「ピロリン ポロリン」など歌うように読めるのも楽しい。クレヨンで描かれたカラフルで素朴な絵が、心を和ませてくれる。■雨だから輝く景色 『あめのひのえんそく』作・絵: 間瀬 なおかた出版社: ひさかたチャイルド 朝から雨が降り続いているけれど、遠足決行! 子どもたちは長靴をはいてかっぱを着て、傘を持ち、バスに乗り込んでいく。この絵本には楽しい仕掛けがある。トンネル部分には穴が開いているので、指を通して遊んでも楽しめるし、たくさんの車がトンネルを抜けて走っていく様子がリアルに感じられる。特に車好きの子だったら、バスやトラック、乗用車などたくさんの車が走る様子にもワクワク。雨上がりといえば期待してしまうのが虹だけど、こちらも仕掛けで登場する。雨による景色の変化や美しい空、晴れた空の下での遠足。ちょっとぜいたくな遠足気分を、絵本で。■シュールで愉快な『あめふりうさぎ』文・絵: せな けいこ出版社: 新日本出版社 大雨の日にうまれたうさぎの子はとても泣き虫。困ったのは、このうさぎの子が泣き出すと、雨が降ってしまうこと。周りのみんなが振り回されてしまう。いつもこんなだから、遠足の前の日、熱を出して残念がっているうさぎの子の家にみんなが押しかけて…。せなけいこさん独特の、シュールでゆかいなストーリー。切り絵の画風で表情がとても豊かなうさぎたちがかわいい。雨の日に「だれかが泣いているから雨が降っているのかな?」なんて子どもと話しながら親子で楽しめそうだ。

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小学生も電子書籍へ移行? 1カ月の読書量は…

小学生も電子書籍へ移行? 1カ月の読書量は…

 いっぱいになっている本棚とにらめっこしながら、できるだけ電子書籍へ、という人が増えている。子どもたちにとっては、本棚の心配よりツールそのものの手軽さだろうか。例えば、小学校高学年の女子の44%が電子書籍の読書経験をもっていることが、KADOKAWAアスキー・メディアワークスと角川アスキー総合研究所が共同で実施した「子どもライフスタイル調査2017春」で分かった。 小学生の女子432人に、雑誌添付のハガキによるアンケートを実施したもの。 電子書籍(雑誌・コミックスを含む)を読んだことがあるかどうか尋ねたところ、29%が「ある」と回答。1〜3年生は23%、4〜6年生は44%で、高学年ほど増えている。また全体の58%が「コミックス・マンガ本」の電子書籍を読んだ、または読みたいジャンルと回答。4〜6年生ではマンガ雑誌や小説、「教科書・参考書」なども挙げられた。 1カ月の読書量は、1〜2冊が27%と最も高いが、「20冊以上」も13%。よく読む本のジャンルは、「絵本・童話」が69%で最も多く、そのほかにも恋愛小説や冒険小説、伝記など、さまざまだった。読書時間は、全体の48%が「1年前と比べて増えていると思う」と答えた。

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いま大注目の丸太のキャラクター 東京都美術館で「キュッパのびじゅつかん」

いま大注目の丸太のキャラクター 東京都美術館で「キュッパのびじゅつかん」

 北欧生まれのキャラクターといえば、何といっても「ムーミン」が有名だが、今、ノルウェー発の丸太の男の子、キュッパが注目を浴びている。キュッパは物を集めるのが大好きな男の子で、絵本『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)では集めたものを片付けることから分類を始め、展示、そして記録に残すという作業を行う。そのキュッパを扱った展覧会「ノルウェーから東京・上野へ!キュッパのびじゅつかん―みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」が、18日から東京都美術館で開催される。 展覧会のテーマは「物を見つめ、集め、並べてみることから始まる、私たちの住む世界とのコミュニケーション」。『キュッパのはくぶつかん』の話を導入に、物を収集する過程の、ワクワクした気持ちが伝わってくるようなコレクションや作品を紹介する。参加、体験ができる作品も多いから、キュッパの世界を体感したい子は、展覧会へGO! 「キュッパのびじゅつかん―みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」【開催概要】会期: 2015年7月18日(土)〜10月4日(日)当日観覧料:一般・800円、65歳以上・500円、学生・400円(高校生以下は観覧料が無料です)開室時間:午前9時30分から午後5時30分まで (入室は閉室の30分前まで)夜間開室:金曜日は午後9時まで (ただし9月11日(金)と9月18日(金)を除く)休室日:月曜日、7月21日(火) (ただし7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開室)会場:東京都美術館ギャラリーA・B・C URL