「天日干し」

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一番クサイのは誰の枕?  なんと約4割の家庭が夏の枕の“ニオイ対策”せず!

一番クサイのは誰の枕?  なんと約4割の家庭が夏の枕の“ニオイ対策”せず!

 夏、夫のニオイが気になって距離を取ってしまう・・・という人も多いはず。実はここに、「生涯で最も肌の接触時間が長いのは配偶者ではない」という意外?な調査結果がある。最も肌の接触時間が長いのは「枕」だそう。 布用消臭除菌スプレー「ファブリーズ」のP&G(神戸市)は、20〜60代の男女1000人を対象に「日本人が最も肌に触れるもの調査」を、20代〜50代の主婦300人を対象に「家庭の夏のニオイケア」に関する調査を行った。その結果、1年間で肌に触れる時間が一番長く、夏に最もニオイに悩まされるのは枕だということがわかった。 主婦300人に家庭内のニオイが最も気になる季節を聞いたところ、「夏」(51%)が半数以上。どんなニオイが気になるのかを聞くと、「枕」(65.7%)、「布団」(42.3%)、「配偶者」(40.7%)がワースト3だった。また、男女1000人を対象に1年間の接触頻度や時間を聞いたところ、第一位が「枕」で年間1608時間、次いで「布団」、「ベッド・マットレス」、「眼鏡」の順だった。気になるニオイでワースト3に挙げられていた配偶者は、年間の接触時間はわずか30時間で順位では29位。ほとんど触れていないのにクサイと思われているという納得?の結果となった。 なぜ夫の枕が臭くなるのか、そのケアはどうすればいいのか。においの探偵として活躍中の臭気判定士・石川英一さんが、その理由と対策方法をこう語る。 「実は、人体で最も脂が出る場所は頭皮。接触時間が最長の“枕”はニオイの強力な発生源となります。布団も顔に触れる上部が臭くなりがちです。夏は汗もかくのでニオイはさらに強まります」 なるほど、枕や寝具のニオイが気になる理由が分かる。では寝具のニオイが気になる家族として「夫」(66.3%)、「自分自身」(33.0%)、「息子」(23.3%)を挙げていることについて専門家としての見解は? 「性別や年代で頭皮のニオイの内容や強さは異なりますが、子どもでも女性でもニオイは発しています。男性は脂の分泌が多いため加齢臭が強く感じられがちですが、方々のご家庭にうかがった経験では女性の寝具が臭ったという経験もあります。寝具は、家族全員のものをケアする必要があります」  主婦たちに夏の枕のニオイ対策を聞くと、トップは何と「何もしない」(38.7%)。次いで「1週間に1回程度」(14.7%)、「2〜3日に1回程度」(10.7%)という順だった。具体的な寝具の手入れ方法としては、枕カバーやシーツは「洗濯機で洗う」、枕本体は「天日干し」が圧倒的に多かったが、自己評価では66%が不十分と考えていることも判明。多かった意見は「もっと手軽にニオイ対策がしたい」「洗えない・洗いにくいのでニオイ対策がしにくい」「洗えない・洗いにくいのでニオイ対策が面倒」「もっと頻繁に対策したい」「きちんとした対策法がよくわからない」などだった。石川さんのアドバイスを聞いてみよう。 「枕や布団など寝具にしみ込んだ脂や汗などの湿気は、しばらくすると再発散されます。枕カバーやシーツは、朝起きてすぐに取り換えてしまうと再発散されたニオイが染みつく危険性も。枕本体など洗いにくい寝具は湿気を抜くことが重要です。天日干しや風干しが必要ですが、干すだけではニオイは消臭しきれません。ファブリーズに代表される消臭・除菌スプレーをしっかり噴霧して、中にこもっているニオイを取り去りましょう。乾燥と消臭・除菌スプレーが、洗いにくい寝具のニオイ対策には不可欠です」 夫にクサイのはオレの枕だけじゃないぞ!と言い返されたら、枕をしっかり乾燥させて、ファブリーズなどの消臭・除菌スプレーをプレゼント。そうすれば、久しぶりのスキンシップも許せるかも。よろしくね、お父さん!

まもなく迎える梅雨……  気を付けたい“食卓菌”とは?

まもなく迎える梅雨……  気を付けたい“食卓菌”とは?

 西日本では続々と梅雨入りが宣言され、蒸し暑く感じる日も徐々に増えてきた。そんな季節には、さまざまな菌が繁殖しやすくなるのはご存知のとおり。では、漂白する頻度が1週間に1回の台ふきんで食卓を拭いた場合、食卓に潜む菌、いわゆる“食卓菌”はどの程度いるのだろうか。答えはなんと、10cm四方当たりに100万個以上! ちょっと衝撃的な数字だ。きれいにしているつもりが、かえって菌を広げてしまっていることがトレンド総研(東京)と衛生微生物研究センター(東京)の実験で判明した。 トレンド総研が20〜40代の主婦500人を対象としたアンケートでも、82%の人が「台ふきんにおける菌の存在が気になる」と回答していて、その心配が的中した形だ。濡らして使う台ふきんは、その都度、煮沸消毒をしたり、天日干しで乾かしたりしない限り、菌増殖の温床になる可能性がある。台ふきんを使っている家庭は84%に及ぶから、多くの家庭で注意が必要だということになる。台ふきんで拭いている場所を聞いたところ、1位は88%で「食卓」。2位は70%で「食卓の上の食べこぼし」だった。さっと拭けて便利ではあるが、きちんと除菌していない台ふきんでは逆効果になってしまう。アンケートでは、「台ふきんではなく、毎回使い捨てで、ティッシュにアルコールを付けて拭いている」(神奈川県・43歳)や「台ふきんは不衛生な気がして使いたくない」(兵庫県・25歳)といった意見もあった。 では、“食卓菌”対策にベストな方法は何だろう? カビなどの専門家である衛生微生物研究センターの李憲俊(り・のりとし)所長に聞いてみた。「台ふきんで拭く頻度とは関係なく、台ふきんを利用することがあるすべての家庭で“食卓菌”のリスクがある。梅雨から夏にかけてのこれからの季節には、特に注意が必要だと言えるでしょう。小さい子どもは、食卓を手でたたいたり、食卓の上にこぼしたものを口にしたりすることもあり、食卓菌を口にしてしまうケースも多いため、除菌対策がより大切になります。食べこぼしなどの汚れを拭きとり、水気をしっかり取った後で、きちんと除菌すると良いでしょう。実験では、アルコール除菌後には付着していた食卓菌がほぼ死滅しました」と李所長は話す。 やはりキーワードは“アルコール除菌”のよう。拭き取りタイプなど便利な除菌グッズがたくさんあるから、憂鬱になりやすい梅雨の時期も、より手軽で確実な食卓菌対策を行いたいものだ。