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祝!明治日本の産業革命遺産  新幹線・特急列車で見に行こう!

祝!明治日本の産業革命遺産  新幹線・特急列車で見に行こう!

 やっぱり出ました!新しい登録世界遺産への旅。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」が、正式に世界文化遺産登録されたのはご存じの通り。幕末期の西洋技術の導入やその後国家主導で発展してきた鉄鋼・製鉄・造船・石炭産業の近代工業化の過程を示す資産として、8エリア23資産が日本で19番目の世界遺産となった。そのうち東日本エリアにある「韮山反射炉」「橋野鉄鉱山・高炉跡」を旅するツアーが発売される。 「反射炉」は、大砲を作るために鉄を溶かす炉のこと。韮山反射炉は江戸時代の終わりごろ、外国から日本を守るために江川太郎左衛門英龍が幕府の命を受けて造ったもので、実際に稼働した反射炉としては日本で唯一現存しているものだ。 橋野鉄鉱山・高炉跡は、 近代製鉄の父、大島高任の指導により築造された、現存する日本最古の洋式高炉跡。ここはみんなに先駆けて、自国の遺産をめぐっちゃおう! ☆旅行の問い合わせ・申し込みはJRの駅にある「びゅうプラザ(旅行カウンター)」へ ☆インターネットでの申し込みは「えきねっと」へ ☆電話での問い合わせ・申し込みは「びゅう予約センター」へ:0570−04−8928(携帯・PHS・IP電話・ひかり 電話からは03−3843−2001)

子どもに裕福とは何かを教え、贅沢な暮らしを体験させるツアー!  さすが中国!?

子どもに裕福とは何かを教え、贅沢な暮らしを体験させるツアー!  さすが中国!?

 経済成長目覚ましい中国だが、親が子に「頑張ればこんなに裕福で贅沢な暮らしができる」と教え、鼓舞する驚きのツアーがあるという。そしてそのツアーは、多くの親からとても人気があるという。  中国・広東省清園市にある、旅行会社ヘミングアイランドリゾート&スパは、「子どものお金持ちになって成功したいという欲望をかきたてる」ことを目的に、数十万ドルの価値があるラグジュアリーな貸別荘に親子連れで訪れるツアーを開催している。自分の子どもに「リッチになることは社会的なステータスと成功のしるしだ」ということを肌で感じてもらいたい親にとっては、絶好の機会であろう。  同社の代表は、ツアーについて「土日に開催しており、毎週50組ほどの家族が参加しています」と話している。6月1日は「六一児童節」と呼ばれる中国の「子どもの日」であったが、その日は特に人気となり、300組以上の家族が参加したという。ツアーでは、親たちは子どもに金持ちは成功の証、そして一生懸命学校で勉強すれば、いつか美しい家や高級な車を持つことができ、社会的なエリートになれると教えるのだ。  このツアーについてのニュースが中国のネット上で流れた時、中国版ツイッターのWeiboでは、人生においてなによりお金が大切と説くことは不健康でゆがんだ価値であるとして、多くのユーザーがネガティブな反応を示していた。しかし、なかには「成功というのは間違いなくお金を手にすることも含んでいる。人々がお金持ちになれ、夢を実現することは悪いことではない。他人の教育方針を過剰に批判するべきではないのでは?」といった意見もあり、賛否両論が巻き起こっていた。  もし日本にも同様の贅沢ツアーがあったとしたら、あなたは自分の子どもを連れていくだろうか? 

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力  ◎文・和田博巳

ハイレゾで聴けたキース・ジャレットの奥深い魅力◎文・和田博巳 以前も、このGaudio+PCオーディオfam.comでECMのハイレゾ作品を紹介させていただいた。その時は、キース・ジャレットの作品は故チャーリー・ヘイデンとのデュオ『LAST DANCE』を紹介したが、もっと多くのキース・ジャレットの演奏をハイレゾで聴きたいと思った人は多かったと思う。かく言う私もそのひとりだ。すると嬉しいことにe-onkyo musicからこのたびキース・ジャレットのアルバムが16タイトル一度に登場した。 内容は新旧取り混ぜてバラエティに富んだものだが、嬉しいのはECM作品だけでなく、インパルス時代(1973年〜1977年)のアメリカン・カルテットによる5タイトル(『Fort Yawuh(フォート・ヤウー)』、『Mysteries(ミステリーズ)』、『SHADES(シェイズ)』、『Byablue(バイアブルー)』、『Bop-Be(バップ・ビー)』)が含まれていることだ。さらに往年の名盤以外に、今年の5月にECMからリリースされたばかりの最新作『Creation(クリエイション)』も含まれている。『クリエイション』はソロピアノ作品なので、ちょうど40年前の1975年にリリースされてキース・ジャレットの人気を決定づけた『ザ・ケルン・コンサート』と聴き比べるのも面白いと思う。当時30歳のキース・ジャレットと現在70歳のキース・ジャレットの変わらないところ、変わったところ。あるいはアナログ録音とデジタル録音の音質の違い。そしてコンサート会場ごとに変わる空気感の違いなど、ハイレゾで聴くと音質的な向上に加えてニュアンスの違いまでいっそうよく感じられるはずである。アメリカン・カルテット5作品『Fort Yawuh』/『Mysteries』/『SHADES』  『Byablue』/『Bop-Be』 (次ページへ続く)  - ソロで聴ける情感に満ち溢れた独自の境地『Creation[Live]』 では、キース・ジャレットの主要アルバムを見てゆこう。まずは最新作『Creation[Live](クリエイション)』である。このアルバムはキース・ジャレットが今年70歳となることを記念して制作されたアルバムで、キースの代名詞ともいえる完全即興ソロピアノ演奏集となっている。2014年に行ったワールドツアー(東京、トロント、パリ、ローマに於ける計6回の公演)から厳選した9曲を収録しているが、その収録日時をチェックしていたら、ローマで演奏された3曲の日付が2014年7月11日とあった。 この日付に何となく見覚えがあったので調べてみると、その日はチャーリー・ヘイデンの命日だった。“チャーリー・ヘイデン危篤”の報はローマのキース・ジャレットのところにも届いていたのだろう。その日披露された即興曲3曲は、深い悲しみを湛えた演奏と聴こえる。ピアノを通してチャーリー・ヘイデンに静かに語りかけるキースの姿がここには奇跡的に記録されている。『The K?ln Concert[Live]』 次にずっと昔の録音『ザ・ケルン・コンサート』を聴くと、こちらの演奏はファンならよくご存知と思うが、ピアノの音色は驚くほど瑞々しく、そして演奏は若々しい。ちなみに『クリエイション』(48kHz/24bit)は最新のデジタル録音らしく極めて澄みきったピアノの音が、空気中にスーッと溶けてゆく様子がよく分かる。対する『The K?ln Concert[Live](ザ・ケルン・コンサート)』だが、今回新たにECMのアナログ録音は、オリジナルアナログマスターから96kHz/24bitでハイレゾファイル化されている。したがって本作でもその艶やかで凛としてニュアンス豊かなピアノの音色は、聴いた誰もが魅力十分と分かるはずである。『Fort Yawuh[Live]』 70年代のキース・ジャレットは、ソロ演奏、トリオ編成、そしてアメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットという二つの異なるクァルテットを率いて八面六臂の活躍を繰り広げていた。そのうちアメリカン・クァルテットは本稿の最初のほうでも挙げたが5タイトルがリリースされている。チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン・デューイ・レッドマンを擁したアメリカン・カルテットの特徴は、熱いマグマが噴出するが如くフリーキーで、いや『Fort Yawuh[Live](フォート・ヤウー)』のようなライヴ録音を聴くと、まぎれもなくこの時期のアメリカン・カルテットはフリージャズに超接近した演奏をしている。 極めて濃密でスリリングで、かつ不思議なことに官能的と言うかエロチックに傾く瞬間も多々訪れるという、ひじょうに魅力溢れるフリーインプロビゼーションが、狭いジャズクラブの聴衆の眼前で繰り広げられる。だからアメリカン・カルテットでどれか1枚と言われたら、私は真っ先に1973年にヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音された『フォート・ヤウー』を挙げたい。(次ページへ続く) -ハイレゾはアーティストと血の通った付き合いができる ヨーロピアン・カルテットはメンバーにヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンを擁している。ヨーロピアンジャズを牽引するECMらしい布陣と言えるが、キース・ジャレットがこの北欧の新進ジャズレーベルと契約したことで、ヨーロッパにも驚くべき才能を持ったジャズミュージシャンがいることを、アメリカや日本のジャズファンは驚きと共に知ることとなったわけだ。アメリカン・カルテットに比べるとヨーロピアン・カルテットは各ミュージシャンの発する音がキース・ジャレットも含めて際立って澄みきって美しい。ジャズだから決して冷徹ということはないのだが、青白い炎がチロチロと燃えているようなクールなエモーションは、この時代かなりユニークで、この音に痺れまくったジャズファンは、私も含めて多かったと思う。 今こうやって聴き返しても、最新のハイレゾ・マスタリングの恩恵も大とは思うが、昔聴いていたイメージよりもいっそう思索的で、いっそう清澄で、時に妖艶ですらある。まさに当時ECMが謳っていたクリスタルサウンドを実感する。もちろんこれはハイレゾで聴いての印象だが、ハイレゾで聴くことで、キース・ジャレットは全く異なる二つの世界(アメリカと北欧)を行き来していたことがよく理解できる。そこにソロピアノ演奏を加えた大きく3つの世界を自由自在に行き来することで、溢れんばかりの才能とジャズの衝動を発散させていたのだろう。与えられた字数が尽きてきたので、まだまだ取りあげるべきアルバムはある、いや全てのアルバムについてその魅力をお伝えしたいが、とにかくキース・ジャレットのファンは各人の愛聴盤を改めてハイレゾで聴き返して欲しい。 キース・ジャレットが、何故かは分からないがまるで古い友人のように親密な印象でそこでピアノを弾いていると感じられると思う。ハイレゾで音楽を聴くということは、つまりアーティストと血の通った付き合いができるということに他ならない。キース・ジャレットそのほかの作品『Standards, Vol. 1』 / 『Standards, Vol. 2』 / 『Facing You』  『My Song』 / 『Belonging』 / 『The Survivors' Suite』   『Eyes Of The Heart[Live]』 / 『Changes』 / 『Arbour Zena』  『Hamburg '72[Live]』   -