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気になったらすぐに対処しておきたい浴室のカビ  手が届きにくい場所もお忘れなく

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(OVO オーヴォより)

初夏から梅雨にかけて、うっとうしいカビのシーズンがやってくる。うっとうしいだけなら我慢もできるが、極端なケースでは夏型過敏性肺炎やアレルギーを起こすこともある。たかがカビと侮れないのだ。カビ博士として知られる衛生微生物研究センターの李憲俊所長は「カビ対策は発生してからでなく、発生しないようにするのが基本」と指摘する。

カビは身の回りのどのような場所に発生するのだろうか。まず目につくのは台所のシンク周り、さらに浴室、下駄箱、押し入れなどだろう。これらはいずれも湿気が多かったり水を使う場所だ。「カビが成長するためには汚れ(栄養源)と温かい環境、それに水分、この3つの要素が欠かせない」という。

温かい環境とは20〜25度。これがカビの生育最適温度だ。こうした最適な温度環境になるのが、湯煙が漂う浴室。浴室ならせっけんなどの汚れもあるし、水分も十分すぎるほどある。カビにとっては“天国”といえるだろう。

浴室に発生するカビのほとんどは黒カビで、たとえばシリコンのシーリング材に生える黒カビは、茶色の菌糸が分岐しながらパッキンの内部に伸ばした結果、黒く汚く見える。それだけ目に付きやすいが、浴室の天井に発生した黒カビは、一面に広がっていても、あまり目立つことはない。このため、目に付いた壁や床の黒カビは、市販のカビ取り剤やアルコールなどである程度除去しても、天井まではなかなか手が回らないことも多い。

「実は天井の黒カビが問題、天井に残っていると、カビの胞子が落ちてきて、またカビが発生してしまう」と李所長は説明する。

こうしたケースに威力を発揮するのが、くん煙消毒などで天井のカビを除去する方法。銀イオンでカビを退治する「防カビくん煙剤」(ライオン)なども登場して評判を呼んでいる。防カビくん煙剤は1回のくん煙で2〜3カ月効果を発揮するという。カビのシーズンはもうすぐやってくる。今年こそカビのない生活にチャレンジしてみてはどうだろうか。

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