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サッポロが高級日本ワインで世界と勝負  ワイン通の辰巳琢郎氏もうなる出来栄え

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(OVO オーヴォより)

「安曇野池田ヴィンヤード メリタージュ2012」を試飲する辰巳氏(左)。右は工藤氏=東京都渋谷区の「KEISUKE MATSUSHIMA」で

 サッポロビールの日本ワインブランド「グランポレール」の最上級品「安曇野池田ヴィンヤード」のお披露目発表会が25日、東京都内であり、“日本ワインを愛する会”副会長の俳優辰巳琢郎さんが初出荷の同ワインを試飲、「バランスが良く、おいしい」と太鼓判を押した。発売は3月31日。
 辰巳さんが試飲したのは、サッポロ所有のブドウ畑(長野県北安曇郡池田町)で収穫したブドウだけで作った国産ワイン「グランポレール 安曇野池田ヴィンヤード メリタージュ2012」(750?、税別5000円)。
 ブドウは2010年に苗木を植えたフランス・ボルドー系の品種。収穫物のうち選りすぐりのものだけで作ったので、生産本数は少なく限定1090本。
 標高平均580?の安曇野の冷涼な大地が生み出す凝縮感のある深い味わいが特徴で、「たるから出したてなので、あまり期待していなかった」という辰巳氏も飲んだ途端「おいしいです、本当に。びっくりした」と顔をほころばせていた。
 辰巳氏は「たるから出したてのワインはとんがったり、ごつごつした印象が強いが、これは、色が濃く、しっかりこなれている。バランスが良い」と評価。「不思議だが、日本ワインはヨーロッパ品種のブドウを使ってもやはり日本人、日本の食に合ったものになる。さらに品質を上げ、生産本数ももっと増やしてほしい」とエールを送った。
 サッポロワインの工藤雅義グランポレール勝沼ワイナリー事業部長は「良いたる(新たる40%)をたくさんぜいたくに使っている。少し甘さを感じるような、こなれた味わいになっている」と胸を張り、「樹齢2年のブドウでこの味なので、今後さらにいいものができる。日本を代表するワインになりたいし、世界にも挑戦したい」と抱負を語った。
 ワイン事業を統括するサッポロビールワイン戦略部の西川均部長は「将来的には海外の富裕層をターゲットにシンガポールなど海外のテスト販売も検討したい」と高級日本ワインの海外展開に意欲を示した。
 「安曇野池田ヴィンヤード」は「メリタージュ2012」のほか、「シラー2012」(限定987本、750?、税別4000円)、「シャルドネ 2013」(限定1198本、同、同)も3月31日、同時発売される。

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