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子どもの3割以上が花粉症に?  悩む子はアトピーの約3倍も

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(OVO オーヴォより)

近所や街中でも、小さい子どもが花粉症用の眼鏡などを装着しているのをよく見かけるようになったが、自分の子どもが「花粉症だと思う」と実感している親は32.7%にも上ることが、ロート製薬が0〜16歳の子どもを持つ父母1,522人とその子ども2,452人を対象にしたアンケートで判明した。これは、2012年の25.7%と比べると7ポイント高く、数字の上でも花粉症の子どもが増えていることを示す結果となった。また、子どもの花粉症を実感している親にその発症年齢を聞いたところ、0歳から5歳までが43.8%、10歳までが80.4%で、花粉症の低年齢化が進んでいることも分かった。

親が実感する子どものアレルギー症状についてもたずねたところ、「花粉症」が32.7%、「通年性アレルギー性鼻炎」が24.7%、「アトピー性皮膚炎」が10.6%、「喘息」の8.3%と「食べ物アレルギー」の6.2%だった。昔は「うちの子、アトピーがひどいのよ」という話題をよく聞いたが、今は花粉症で悩む子どもが、アトピー性皮膚炎で悩む子どもの約3倍いる、というデータだ。それだけ、子どもの花粉症が深刻だということだろう。

花粉症治療が専門である大阪府済生会中津病院の末廣豊小児科医は、「近年、花粉症の子どもの数は増加しており、この傾向は今後も続くと思われます。目のかゆみに関しては、目薬で抑えることが有効です。小さなお子さんは自分では花粉症ということが分かりません。大人のような典型的な症状がそろわず、ぼーっとしているなど分かりづらいことがあります。そのため、周りの人が小さなサインを見逃さないことが大切です」と話す。

早くも花粉が飛散しているようだから、子どもが以前よりも目を触るようになったり、普段とは違う行動があったりしたら、花粉症のサインかもしれない。

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