ニュース

長距離ランナーは脱水にご用心 ランニングの脱水対策に3つのポイント

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

(OVO オーヴォより)

「かくれ脱水」にご用心

全国各地でマラソンレースが行われる季節になってきたが、教えて!「かくれ脱水」委員会(委員長・服部益治兵庫医科大教授)は、涼しくてもマラソン中は体温上昇が起こって汗をかくため、脱水への注意が欠かせないと指摘している。脱水と体温上昇が起こると熱中症の症状も。米国の心臓医学会が今年8月、長距離ランナーの死亡リスクが「熱中症は心疾患の約10倍」というショッキングな研究結果を発表しており、長距離ランナーは脱水にご用心。

ランニング時には誰でも体温が上昇する。体は汗をかくことで気化熱を奪って、体温を元に戻そうする。汗をかくと体液が失われるが、失われた水分・電解質を適切に補給しないでいると脱水状態に陥ってしまう。ランニングには脱水のリスクがつきもので、脱水状態は臓器の機能に影響を及ぼすため、筋肉のけいれんや疲労、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気といった体調の変化があらわれる。これが脱水症だ。

脱水症にならないためにはどうすればよいのか。NPO法人日本医師ジョガーズ連盟のランニングドクターの中村集医師はランニング中の脱水対策として3つのポイントを挙げる。

1つ目のポイントは、レース中の給水プランを立てること。走っているときの給水の目安は、1時間当たり400〜800ml。

2つ目は、レース前、レース後にも電解質を含む経口補水液などで十分な水分補給をすること。レース前の水分補給は1〜2時間前に250〜500mlをこまめに。ゴール後は体重減少の70〜80%の水分を。

3つ目は、天気予報をしっかりチェック、暑くなることが予想されれば放熱仕様のウエアの着用など服装の検討を勧めている。

これが3つのポイントだが、「中高齢者の場合、負荷をかけることで自分では気がつかない心臓病が悪化して心肺停止になるリスクもある。中高齢者はレースの前に一度専門医のチェックを」と中村医師は指摘している。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME