街のコト

隠れた日本有数の人気テーマパーク「ふなばしアンデルセン公園」に行ってみた

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(Jタウンネットより)

世界的な旅行口コミサイト・トリップアドバイザー集計によるランキング「2014年日本の人気テーマパーク」で、千葉県船橋市のふなばしアンデルセン公園が10位に選ばれた。2014年8月25日に行われた船橋市の定例記者会見で発表された。

同市の発表の中で、次のように述べられている。

ディズニーランドをはじめ上位に有名なテーマパークが名を連ねるなか、10位に入賞するという快挙は、市民の皆さんをはじめとした、多くの来園者の応援の賜物です。

ちなみに、ランキングは下記のとおり。

◆2014年日本の人気テーマパーク
(1)東京ディズニーシー(千葉県浦安市)
(2)東京ディズニーランド(千葉県浦安市)
(3)ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市)
(4)富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)
(5)ナガシマスパーランド(三重県桑名市)
(6)ハウステンボス(長崎県佐世保市)
(7)江戸ワンダーランド日光江戸村(栃木県日光市)
(8)ガンダムフロント東京(東京都江東区)
(9)おきなわワールド文化王国玉泉洞(沖縄県南城市)
(10)ふなばしアンデルセン公園(船橋市)

そこで、何がそんなに人気なのか、確かめてみようということで、「ふなばしアンデルセン公園」に行ってみた。

「ふなばしアンデルセン公園」北ゲート(編集部撮影、以下すべて編集部)
「ふなばしアンデルセン公園」北ゲート(編集部撮影、以下すべて編集部)

芝生広場はテントだらけ

開園は9時30分だが、北ゲート入口には既に行列ができていた。ほとんどが家族連れ、幼児から小学生の数が多い。テントなどキャンプ用品を抱えたリピーターのように見える。駐車場のスペースが限られているためか、開園前にまず車を停めてから並ぶようだ。入園料は大人900円、小・中学生200円、4歳以上の幼児が100円。

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入園すると、岡本太郎作「平和を呼ぶ」像が出迎えてくれる。リピーターらしき家族たちは、この像に見向きもせず、一目散に歩く。目的の場所が決まっているらしい。ぶらぶらと散策する人は少ない。

「ワンパク王国ゾーン」という名前のエリアがリピーターたちの目的地だ。芝生広場を中心に、大すべり台、フィールドアスレチック、水遊びができる池がある。芝生にテントをはって、日がな一日のんびり遊んで過ごそうというわけなのだ。

芝生広場、後ろに見えるのは大すべり台
芝生広場、後ろに見えるのは大すべり台

あれよあれよという間に、芝生広場はテントだらけとなる。開園後1時間で上の写真のような状態だ。テントの中にいるのは、大人だけ。子どもは水遊びやすべり台やアスレチックなど、好きなところに出かけるのだ。

にじの池は、水深50センチ
にじの池は、水深50センチ

服のままザブザブと

子どもに人気なのは、にじの池。みんな服を着たままザブザブ水の中に入っていく。噴水のシャワーを浴びて、大はしゃぎだ。浅いので危険はないが、池の脇には監視員らしき若者たちが待機していた。

イベントドームで行われていたジャグリング
イベントドームで行われていたジャグリング

「ワンパク王国ゾーン」の中にはイベントドームがあり、この日はジャグリングのパフォーマンスが行われていた。カナダ人のジャグラーが、流暢な日本語で観客の笑いを誘いながら演技を披露していた。こういったイベントは無料だ。

太陽の池のボート1回30分・300円
太陽の池のボート1回30分・300円

「ワンパク王国ゾーン」に隣接する太陽の池には、ボート乗り場もある。この池にかかる太陽の橋を渡ると、「メルヘンの丘ゾーン」に入る。

デンマーク式粉ひき風車
デンマーク式粉ひき風車

デンマークの19世紀の田園風景

「メルヘンの丘ゾーン」はガラリと雰囲気が変わる。つまりこの公園のネーミング「アンデルセン」のとおり、童話作家H.C. アンデルセンの母国デンマークの19世紀の田園風景を再現しているのだ。風車や農家、童話館、コミュニティーセンターが、船橋市の姉妹都市オーデンセ市の協力で建てられている。

コミュニティーセンター
コミュニティーセンター

「メルヘンの丘ゾーン」の中に世界的な童話作家・アンデルセンの銅像が立っている。デンマーク製の人形や玩具はコミュニティーセンター内の売店で買える。ほんの少しだけデンマーク旅行が楽しめるのだ。

デンマークの農家を忠実に再現
デンマークの農家を忠実に再現

オープンサンドも味わえた

もちろんデンマーク気分を舌で味わうこともできる。レストランメルヘンには、「デンマークランチ」というプレートがある。デンマーク名物のオープンサンドが盛り合わせられたランチだ。写真左上、ビールの手前がオープンサンド。

デンマークランチ850円
デンマークランチ850円

デンマークビールの「カールスバーグ」も注文できる。500円。サントリー製らしいが、飲んでいるうちに気分はすっかりデンマークになること間違いない。なにしろ「アンデルセン公園」なのだから。

アイスクリーム300円
アイスクリーム300円

「メルヘンの丘ゾーン」から太陽の橋を渡って、「ワンパク王国ゾーン」に戻る途中、アイスクリーム屋さんがあった。地元酪農家搾りたての牛乳を使っているとのこと。たしかに美味しい。

コストパフォーマンスが良い!

さてトリップアドバイザーの口コミでは、「子どもだけで安心して遊ばせられる」、「小学生以下の子供を連れて行くのにお勧め」、「自然が豊かで、お金をかけずに一日中楽しめる」といったコメントが多かったようだが、まさにそのとおり。実際に行ってみて、納得。

とくにコストパフォーマンスの良さは、素晴らしい。子どもの入園料の安さも特筆ものだ。年間パスポートにすると、さらにおトクのようだ。大人3000円、小・中学生1000円、4歳以上の幼児が500円。船橋市民はさらにお安いとのこと。テント持参のリピーターの皆さんは、そのあたりをよくご存じなのだ。

いまどき嬉しいテーマパークである。

コミュニティーセンターと噴水
コミュニティーセンターと噴水

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