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発想の逆転でメリットを見出せ! カウンセラーに訊く遠距離恋愛必勝法

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飛行機を見送る女性

先日のアンケート記事「地方で多く都市で少ない遠距離恋愛 だけど意外な県がランクイン」では、41.2%の人が「遠距離恋愛の経験あり」と答えました。これが多いか少ないかはさておき、遠距離恋愛のイメージとしては、「不安が募る」「苦労しそう」といった、マイナスイメージを感じる人が多いと思います。

しかし、心理カウンセラーの山口淳子さんによると、「むしろ一緒にいるよりも遠距離のほうが愛を深めてくれるかもしれません」とのこと! そのキーワードは「ドラマ」と「お財布」の2つだとか。いったいどういうことなのでしょうか?

今回の記事は、4月からの新生活、上京などで恋人と離れてしまう人は必見です!

■「ドラマ」と「お財布」で遠距離恋愛がうまくいく?

指輪をプレゼントしている画像

遠距離恋愛を上手に楽しむための「ドラマ」と「お財布」というキーワード。一見関係なさそうな組み合わせですが、まずは何となくイメージしやすそうなドラマから。

山口さん「距離が離れているせいで会いたいときに会えないというデメリットは、裏を返せば会ったときの感動が大きい=ドラマティックなムードが作りやすいと言い換えることができます。いつでも会える距離に住んでいると、恋人に会えることが日常になって、時間とともにときめきも薄れていきますが、遠距離だと会うたびにときめくことができるのです

普段会えないからこそ、会ったときの感動が大きくなる。発想の逆転ですね! さらに、結婚願望がある人にとってうれしいメリットも。

山口さん「遠距離恋愛中のカップルにとって、結婚や帰郷は大きなゴールと言えるでしょう。2人一緒に同じ目標に向かうというシチュエーションは、ドラマとして抜群です。こうしたドラマティックな体験を共有することは、結婚後も努力して育んできた関係性を大切にしようする傾向につながりやすいのです」

いつでも会える関係だと、現状維持で満足してしまうことも多々あるとか。

遠距離恋愛のメリット「ドラマ」まとめ
・会えたときの感動が大きい
・恋愛のときめきが長続きしやすい
・ゴールを設定したお付き合いがしやすい
・2人で同じゴールを目指すことができる

■2人で「お財布」を共有すべし

2人で貯金している画像

「お財布」というキーワードは、どんなメリットにつながるのでしょうか?

山口さん「これは『2人で共有する財布を用意する』ということ。遠距離恋愛では、デートの度に交通費がかかりますよね。その資金を共有財布に貯めるようにすれば、楽しみながらデート資金を貯められます。また、最初からデート資金としておくことで気持ちよく使えるという効果もあります」

恋人とのデートを楽しむためなら、貯金も節約も楽しみながらできそうです!

山口さん「また、共有財布は、結婚して家計を管理することに似ているので、擬似夫婦体験ができてお互いの心の距離が近づくという効果を生みます。まして結婚を考えているカップルなら、結婚前に金銭感覚のすり合わせもできて一石二鳥です」

住んでいる場所の距離は離れていても、心の距離は近づいていく……。なんだか遠距離恋愛がぐっと魅力的に見えてきました。

さらに「ドラマ」と「お財布」、両方のメリットを兼ね備えた合わせ技もあるそう!

山口さん「遠距離恋愛を始めるときに用意しておきたいのが『緊急用財布』。ここに2人である程度のお金を貯めておきます。そして、どちらかトラブルが起きたり、大ケンカをしてしまったりしたときなどに、交通費として使うのです」

緊急時に離れた場所に住む恋人のもとに駆けつけるなんて、まさにドラマのワンシーンそのものですね!

山口さん「行動力が必要ですが、いざというときに駆けつけることができれば、パートナーに『この人は自分のためにこれだけのことをしてくれた』という感謝と尊敬の念が生まれます。これは恋愛感情よりも強く心に残るので、良い関係性を保つ大きな助けとなりますよ」

遠距離恋愛のメリット「お財布」まとめ
・共有財布で思い切りデートが楽しめる
・疑似夫婦体験で心の距離が近づく
・結婚前に金銭感覚のすり合わせができる
・緊急用財布の活用で感謝と尊敬の気持ちが芽生える

■メリットを実感するにはやっぱり努力も必要

手をつないでいる画像

最後に山口さんに、遠距離恋愛を上手く続ける心構えについて尋ねてみました。

山口さん「基本的には『マメさ』『まじめさ』『素直さ』がある人は遠距離恋愛に向いていると思います。加えて、適度な鈍感さもあるといいですね。繊細すぎる人は、相手の行動を詮索したり、よからぬ想像を膨らませてしまって辛くなってしまうことが多いのです」

信頼をもとに成り立つ鈍感さが必要ということですね!

山口さん「それでいて、相手の変化を察知する敏感さも大切。相手に『ちょっと元気がないかな?』と思ったときなど、上手に共感の言葉をかけてあげられれば、深刻なトラブルに発展するのを事前に防ぐことができます」

やはり遠距離恋愛は、ある程度のがまんや気遣いが必要なよう。しかし、恋人への気遣いが大切なのは近距離でも遠距離でも同じ。そう考えると、「遠距離だから」と必要以上に不安に思う必要はないのかも?

今回のアドバイスが、離れて暮らす全国の恋人たちの助けになりますように……。

監修/山口淳子
J’s Room代表。心理カウンセラー、マナーコンサルタント。法人向けのビジネスマナー講演から、子育てや恋愛に関する心理カウンセリングまで幅広く活躍中。
http://jsroom.sakura.ne.jp/

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