
今や誰もが持っているスマートフォン(スマホ)。インターネットをしたり、ゲームや動画を楽めたりと、日常生活を便利にしてくれるアイテムです。「いったんスマホにしたら、ガラパゴス携帯(ガラケー)には戻れない」なんて声もよく聞きます。
しかしスマホは、ガラケーと比べて利用料金が割高なのがネックです。at home VOXで、「スマホ料金の満足度」についてアンケートをとってみると、現在の料金が適正だと思っている人は14.6%にすぎず、利用料に不満を抱えている人が多いことがわかりました。
Q.今使っているスマホの料金は適正だと思いますか?

では、みなさんの「実際の月額利用料金」、さらに「理想の月額利用料金」はどのくらいなのでしょうか?
Q.あなたのスマホの月額料金はだいたいどのくらいですか? また月額料金はいくらくらいが理想ですか?/(平均金額、単位:円)

現在の月額利用料金の平均は7,226円、そして理想の月額利用料金の平均は4,345円となりました。理想と現実には約3,000円もの差が! ここまで大きな差額は、キャリアがどんなに企業努力をしても、なかなか埋められないのでは……?
そこで浮かんでくる選択肢が、近年、3大キャリアへの対抗勢力として注目を集めている「格安スマホ」です!
「格安スマホ」とは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)以外の携帯電話キャリアが提供するサービス。月額利用料金が、2,000〜3,000円程度なので、上記の「4,345円」という理想も実現してくれます。となると、消費者はこぞって飛びつきそうな感じがしますが、実際にその認知度と、切り替えの検討意志について調査してみると、複雑な消費者意識を垣間見ることができます。
Q.ドコモ・au・ソフトバンク以外の格安キャリアがあることを知っていますか?

Q.低価格で利用できるスマホサービスに変えたいと思いますか?

格安スマホの認知度は66.8%と約7割に迫っています。しかし、切り替えを検討している人は30.6%にとどまるという結果に。
確かに、3大キャリアは、
・エリアが広く安定した通信環境
・手厚いサポートやサービス
・バリエーションが豊富な端末
といったメリットがあります。
これらに価値を感じているのか、あるいは使い続けてきた3大キャリアへの信頼感なのか、スマホ利用料の理想と現実の狭間に3,000円の壁はあるものの、すぐに切り替えとまではいかないようです。
今のところ軍配が上がったのは3大キャリア。ただ、料金問題は残ったまま……。今後両者のサービスと料金体系がどう変わっていくのか、注目です。
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜50代の男女500名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2015年1月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。