街のコト

息をのむほどにコバルトブルー! 同じ日本とは思えない群馬の絶景「奥四万湖」

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(Jタウンネットより)

奥四万湖でカヌーを楽しむ人たち(四万温泉協会提供)
奥四万湖でカヌーを楽しむ人たち(四万温泉協会提供)

群馬県北西部にある中之条町は、新潟と長野に境をする人口約1万7000人の町だ。温泉が数多く噴出し、観光や農業が町を支えている。

町の中心部から北に15キロ離れた四万温泉は、国民保養温泉地の第1号に指定されたほどの名湯だ。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉。合わせて36の宿があり、昭和レトロな雰囲気で定評がある。

四万温泉街の落合通り
四万温泉街の落合通り

その中の1つ積善館本館は、元禄創業の老舗旅館。「千と千尋の神隠し」のモデルといわれ、ジブリファンの訪問が相次ぐ。

温泉街から国道353号を新潟方面にさらに進むと巨大なダムが姿を現わす。1999年に竣工した四万川ダムだ。このダムによってせき止められた水が、誰もが心を奪われる不思議な色をしている。

奥四万湖
奥四万湖

なぜこんなに鮮やかな色をしているのか

奥四万湖の表面が深い青色に見えるのは、ダムに注ぐ四万川に湯の泉が混入して、アロフェンなどの懸濁微粒子を含むことにより、青の光が散乱・反射するためだ。

四万川
四万川

遠くから見た湖はコバルトブルーに近い色をしているが、場所や時間によってその表情は様々に変化する。

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湖ではカヌーツアーも開催される。

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水質は大変に良好で、高知の四万十川よりも汚染度は低い。飲み水としても申し分なく、全国の名水100選に選ばれた箱島湧水(隣の東吾妻町に存在)に匹敵するという。

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ダムの下流にある「甌穴」(おうけつ)は、川底にできた巨大な岩穴だ。大きいもので直径3メートル、深さ1.5メートルあり、大小合わせて8個の穴がある。1971年に県の指定天然記念物に指定された。

甌穴
甌穴
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湖畔散歩・ダム見学ツアーが今月下旬に開催

奥四万湖についてじっくり知りたい人に最適のツアーが、2015年7月26日に開催される。1周約4キロの湖をゆっくりと歩きながら、同行のガイドが丁寧に解説してくれる。

それが終わったらダムの見学だ。堤高は89.5メートルあり、天端 (てんば)と呼ばれる高い部分は西洋の城を思わせるデザインだ。「私が今まで見てきたダムの中で、一番お勧めしたいダムである」と評するダムマニアもいるほど。

四万川ダム
四万川ダム

参加費は無料だが先着50名限定。申込みは四万温泉協会まで。

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町内には日帰り温泉施設「四万清流の湯」も整備されていて、露天風呂もまた奥四万湖のような色をしている。

四万清流の湯
四万清流の湯

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