(Jタウンネットより)
6月に入って、首都圏の鉄道路線にこんなポスターが登場した。もう皆さんご覧になっただろうか。

そう、昨年(2014年)も紹介した(「痴漢撲滅」ポスターのレトロ漫画風キャラが今年もカワイイ)「漫画風ポスター」の新作である。


首都圏鉄道各社が合同して行う「痴漢撲滅キャンペーン」の一環として掲示されているもので、2013年は「60〜70年代の劇画」風、2014年の第2弾は「80年代ラブコメ」を思わせるポップな画風、とここ2年、そろって一昔前の漫画をオマージュしたデザインを採用して話題を呼んでいた。
2013年から14年にかけ、画風が10年ほど現代に「近づいた」こともあり、「次は90年代風?」と予測する向きもあったが――。

その予想通り、2015年バージョンはぐっと現代的なタッチに。それでいて、やっぱりなんか「古い」感じが残っているのが絶妙だ。これまでの流れから考えると、90年代の少女漫画あたりをイメージして描かれたものだろうか。
今年も脇役がなんかかわいい
登場人物の基本構成は2013年、14年と同じだ。痴漢に遭った「被害者」、「駆けつける駅員」「チカンを許すな!と訴える周囲の男女」の3組が主に描かれている。
せっかくなので、この3年分を比較してみよう。
まずは「被害者」。



初代のキラキラ目から、14年は少しふっくらしたほんわか系少女、そして今年は、少し大人っぽい雰囲気のある女子高生(?)に。
ついで「駅員」。




初代はガッシリした体型のいかにもな正義の人、14年は主人公っぽい男性駅員とクールそうなメガネっ子女性駅員の組み合わせだった。15年は引き続き男女2人で、妙に美形な男性駅員と、ちょっとおてんばそうな女性駅員がコンビを組んでいる。
最後に、「周囲の男女」。




やたら強そうな男とケバいサングラスの女、というインパクトありすぎる取り合わせの初代。やっぱり肩幅がやたらがっしりしたサラリーマンと、妙な色気のある年配女性の2014年版、と、ポジション的には脇役なのになんか気になるキャラが配されてきたこの枠だが、2015年版はちょび髭の「主人公の少女の才能を見出し、引き立ててくれる素敵なおじさん」的な雰囲気の男性と、イヤリングが似合うショートカットのお姉さん、というコンビだ。その存在感という意味では、前年、前々年にひけを取らない。というよりお姉さん美人。
今回もポスターを手掛けたのは、イラストレーターの師岡とおるさんだ。さて、2016年もシリーズは続くのか?続いたら今度はどんな画風になるのか――みなさんの予想は?