街のコト

北海道には「土楽毛内(ドラゲナイ)駅」が実在した!?

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(Jタウンネットより)

「セカオワ」こと「SEKAI NO OWARI」といえば、今もっとも注目されているバンドだろう。昨年大晦日の「第65回NHK紅白歌合戦」にも出演して、最新ヒット曲「Dragon Night」を披露したが、彼らのパフォーマンスを観た人は多いだろう。

それに関係して最近ネット上でちょっとしたブームになっているのが、「ドラゲナイ」という言葉だ。サビの部分で、ボーカルのFukaseさんが印象的に繰り返すフレーズ「Dragon Night」が、「ドラゲナイ」と聞こえることから、「ドラゲナイする」「ドラゲナイしたい」など、もはや本来の意味から離れたミームとなっている。

そんな「ドラゲナイ」にちなんで、1月29日、こんな写真付きのツイートがつぶやかれ、ネット上で注目を集めている。

北海道は國鉄土楽線に存在した土楽毛内(どらげない)駅。
この駅は鉄道ファンのみならず一般の人々からも`百万年に一度太陽が沈んで夜が訪れる`場所として有名だった。
廃止から大分時間も経ち、その存在を覚えている人も少なくなっている。 pic.twitter.com/3cgU0SzEfG
– ちてい (seibu9000vvvf) 2015, 1月 29

そう、「ドラゲナイ」という名前の駅が実在したというのだ。北海道に存在した國鉄土楽線の土楽毛内(どらげない)駅の写真だという。ごていねいにも「DORAGENAI」とローマ字も併記されている。さらにごていねいに、隣りの駅名も表示されており、「なかどらげ」というらしい。どうやらここは終着駅のようだ。

北海道のどこだろう?

この画像はたちまちネット上を一人歩きし始め、多くの人々がさまざまな感想を寄せている。

土楽毛内 アイヌ語で「今宵語り合う」の意 seibu9000vvvf: 北海道は國鉄土楽線に存在した土楽毛内(どらげない)駅。
この駅は鉄道ファンのみならず一般の人々からも`百万年に一度太陽が沈んで夜が訪れる`場所として有名だった。 pic.twitter.com/Tlh5dCPpsf
– Takehiro Nishimoto (tnishimo) 2015, 1月 29

アイヌ語で「今宵語り合う」の意味だと? 早速こんな声が…。一方、下のようなコメントも届く。

土楽毛内駅って本当にあるのかな。北海道のどこだろう
– バースノーちゆノーライフ (syachibass42) 2015, 1月 29

すっかり信じて、Google Mapから北海道の部分を拡大した人もいるかもしれない。

土楽毛内駅(どらげない)が北海道にあるらしいけどあぁあるかもねって感じだよね。大楽毛があったりするし北海道の地名は難しい
– ごまパン (kiseityu07) 2015, 1月 29

しかしアイヌ語の観点から冷静に分析した人もいて、ようやく仕掛けが解明されてきた。

「土楽毛内駅」の件。アイヌ語では「ガ行」も「ダ行」もほとんど聞いたことがないので、おかしいなぁと思った次第。「とらけない」や「とぅらっけない」なら何とな?くありそうな気がしたけど。あとは画像。誰も覚えてないくらいの古い駅なのに、バックに写ってる車が結構新しい。画像も鮮明すぎる。
– まこと@らぶうね (Luvune) 2015, 1月 30

どう見ても東久留米駅 pic.twitter.com/86LbWAGPQs
– そま2/4渋谷aube (OkbEkb) 2015, 1月 30

…というわけで、元画像は西武池袋線の東久留米駅だった。東京都東久留米市である。

なお言うまでもないが、元ツイートにあった「百万年に一度太陽が沈んで夜が訪れる場所」や、「アイヌ語で『今宵語り合う』の意」といった情報は、いずれも「Dragon Night」の歌詞にちなんだものだ。また撮影日とされている2014年10月15日は、同曲の発売日でもある。

しかし、ここまで種明かしされても、架空の街「土楽毛内」の勢いは止まらない。ドラゲナイ。

なお中土楽毛駅は保存改修され街の交通センター、土楽線記念館になっており、一部ホームとSLが静態保存されている。土楽毛内駅は駅舎解体後ホームのみ2002年ほどまでそのままの姿をとどめていたが、県道の改修に伴い撤去されて跡形もない。ヤード跡地には大型薬局などが立ち並んでいる。
– ニシジマオ (NishiJimao) 2015, 1月 30

なお土落線の駅名は神居古潭(函館本線と接続)−東新蒲郡−共栄(仮乗降場)−藁雄別−上藁雄別−新七号(仮乗降場)−土楽毛−中土楽毛(仮乗降場)−土楽毛内。運行形態は廃止時は一日7往復、下り最終便のみ土楽毛止め、早朝1便土楽毛発土楽毛内行の区間便が存在した。
– ニシジマオ (NishiJimao) 2015, 1月 30

SEKAI NO OWARI(2014年11月、J-CASTニュース編集部撮影)
SEKAI NO OWARI(2014年11月、J-CASTニュース編集部撮影)

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