街のコト

高倉健さん追悼企画…全国の「聖地」まとめ

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(Jタウンネットより)

高倉健さんが亡くなった。

83年の生涯で、出演した作品数は200本以上にのぼる。

不器用な男のイメージが強かった高倉さんだが、出演作のジャンルはアクションからギャング、任侠、時代劇、ヒューマンと多岐にわたる。その主要作品のロケ地をまとめてみた。

「幸福の黄色いハンカチ」は臨時開館中

高倉さんの代表作を1つ挙げよと聞かれれば、「幸福の黄色いハンカチ」を挙げる人は多いのではないか。
1978年公開の本作では刑務所帰りの男、島勇作を熱演し、第1回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞。その主要ロケ地となったのが北海道夕張市だ。
「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」には、当時の住宅や車が今も保存されている。
11月4日から冬期休業に入っていたが、高倉さんの訃報を受けて30日まで臨時開館することになり、献花台が設けられている。

幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば(Captain76さん撮影、Wikimedia Commonsより)
幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば(Captain76さん撮影、Wikimedia Commonsより)

「鉄道員」の駅は根室本線・幾寅駅

娘役で広末涼子が出演したことで話題になった「鉄道員」(ぽっぽや)は1999年公開で、冬の北海道が舞台。高倉さんは幌舞駅の駅長役だったが、実際は根室本線の幾寅駅で撮影された。

幾寅駅駅舎(Rsaさん撮影、Wikimedia Commonsより)
幾寅駅駅舎(Rsaさん撮影、Wikimedia Commonsより)

健さんといえば何と言っても網走番外地

1960年代中期のヒットシリーズといえば「網走番外地」。高倉さん出演作は、1965年から1967年までの3年間で計10本製作された。今では考えられないスピードだ。
刑務所のシーンが多く登場する本作。建物内部はセットで撮影されたが、外観のシーンは網走刑務所が使用されている。

網走刑務所博物館(sendaiblogさん撮影、Flickrより)

網走刑務所博物館

「野生の証明」は金沢市

薬師丸ひろ子のデビュー作「野性の証明」(1978年公開)。いわゆる角川映画で、彼女の「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」のセリフはテレビCMで放送され流行語となった。高倉さんは自衛隊員として登場する。
架空の東北の都市・羽代市の撮影が行われたのは石川県金沢市だった。

映画にも登場する「卯辰山公園」。そこから見た金沢の夜の夜景(名古屋太郎さん撮影、Wikimedia Commonsより)
映画にも登場する「卯辰山公園」。そこから見た金沢の夜の夜景(名古屋太郎さん撮影、Wikimedia Commonsより)

ブラック・レインの大阪も忘れてはいけない

故松田優作さんとの共演が話題となった「ブラック・レイン」。舞台となった大阪はサイバーパンクな都市に描かれた。高倉さんは大阪府警の刑事を演じた。

大阪府庁舎(J o.さん撮影、Wikimedia Commonsより)
大阪府庁舎(J o.さん撮影、Wikimedia Commonsより)

実際に八甲田山で撮影された「八甲田山」

過酷な自然環境の代名詞「八甲田山」。1902年、199人が死亡する大遭難事故が発生したが、その名を世に広めたのは1977年に大ヒットした同名の映画だった。実際の撮影も同山で行われ、中隊長役の高島さんは軽度の凍傷になってしまったという。

冬の八甲田山(トトトさん撮影、Wikimedia Commonsより)
冬の八甲田山(トトトさん撮影、Wikimedia Commonsより)

「新幹線大爆破」は東京のあの場所

時速80キロを下回ると仕掛けられた爆弾が爆発するというストーリーの「新幹線大爆破」(1975年)。犯人3人組のリーダー、沖田哲男を演じた。
首都高速5号池袋線で沖田がトラックを置くシーンは、飯田橋カーブ付近で撮影されたといわれる。

首都高速道路 5号池袋線 上り 板橋JCT→竹橋JCT(YouTubeより)

遺作「あなたへ」は富山で

最後の主演作となった「あなたへ」は2012年8月に公開された。撮影は2011年9月、富山刑務所で行われたが、嘱託の作業専門官役を務めた高倉さんは、公開直後に同刑務所を表敬訪問している。

富山刑務所表門(法務省ウェブサイトより)
富山刑務所表門(法務省ウェブサイトより)

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