「義理チョコ配給日」

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脱・義理チョコ!の運動が アフリカ難民の未来を変える!?

脱・義理チョコ!の運動が アフリカ難民の未来を変える!?

 2月14日のバレンタインといえば好きな彼に愛を伝える日・・・。ところが会社で働く女性にとっては毎年、面倒な“義理チョコ配給日”と化している。男性にとっても、この義理チョコ返しの準備や品物のセレクトは悩むところだ。この面倒なバレンタインの義理チョコを社内で廃止して、どうせなら義理チョコを「あげたつもり・もらったつもりで募金して西アフリカの難民を支援しよう」と活動している企業がある。 今年で24年目を迎える、その募金活動を行っているのは共栄火災海上保険(東京)。 そもそも、募金のはじまりは1992年に迎えた創業50周年のとき。女性社員の制服が刷新され、いらなくなった7,000着の旧制服を西アフリカ・マリ共和国に寄付したのがきっかけだ。 その後、現地から届いた写真には自分たちが慣れ親しんだ制服を着て喜んでいる子どもたちの様子が写っていた。その写真を見た女性社員たちが感動し、「もっと何かしてあげたい」という思いから「ボランティア推進チーム」が結成され、当時、過剰気味だったバレンタイン義理チョコを自粛して、義理チョコをあげたつもり・もらったつもりでバレンタイン・チャリティ募金を始めたのである。 24年目を迎える「“義理チョコ、あげたつもり・もらったつもり”バレンタイン・チャリティ募金」活動は全国の社員によって総額3,300万円を超え、その結果、西アフリカ・マリ共和国の難民キャンプには井戸、医薬品保管所兼学習所の建設、医療品、自立を促す植林活動、農場建設などの支援に使われたのである。 義理チョコ・義理チョコ返しの平均価格は約1,000円。本当に必要なものを本当に必要としている人に届けて支援するというこの活動。会社単位で何かできないかぜひ考えてみたいものだ。