「朝ごはん」

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グルメなパリのエキナカ  三ツ星シェフの店で朝ごはん

グルメなパリのエキナカ  三ツ星シェフの店で朝ごはん

 芸術と美食の国フランス。美術館やお城をめぐった後は、やはりミシュランの星付きレストランでも行こうか、というグルメな旅行者も多いだろう。でも、観光で多少疲れた体、予約をとって、ちょっとドレスアップして改めてレストランに出かけるのも面倒だと思ったことがあるかもしれない。そんな時におすすめの方法がある。朝ごはんでもランチでも予約なしで行ける三ツ星シェフの店が、“エキナカ”にあるのだ。 パリ北西部にある、サン・ラザール駅。ノルマンディー地方に向かう特急列車が出る、パリのターミナル駅としては一番古い歴史を持つ駅だ。パリに来たことがなくても、モネなど印象派の画家が描いた駅舎を見たことがあるかもしれない。観光客から出張のビジネスマンまで、現在は1日約45万人の乗客が行き来している。 ターミナル駅だから、駅の構内には日本でいう“エキナカ”のように、さまざまな店が軒を並べている。その中に、駅の名前をそのままとった「ラザール」というレストランがある。バーカウンターにテーブル席が並ぶ、一見普通のレストランだが、何を隠そう、パリの三ツ星レストラン、エピキュールのシェフ、エリック・フレションの店なのだ。駅構内にこの店が開店した2013年には、三ツ星シェフが駅の構内にレストランを開くのは初めてのことだと、フランスメディアでも話題になった。しかも、週末は店を閉めてしまうことが多いフランスで、定休日なく、朝5時から深夜1時過ぎまで開いている。 出張に向かうビジネスマンが早朝この駅から出発する前に、“三ツ星シェフの店”で朝ごはんを食べる、もしくは、クロワッサンを持ち帰りで買って、列車の中で食べる、ということができるようになっている。筆者も、午後ノルマンディーに向かう前に、せっかくだから、ここでランチすることにした。 予約なしでももちろんOK。その日のランチは、春を惜しむホワイトアスパラガスに、初夏を思わせるガスパッチョ、鴨のグリルに、リンゴのタルトとフルーツのアイスクリーム盛り合わせのデザート。これに締めのコーヒーで、お一人様35ユーロだ。上記の三ツ星の店、エピキュールで食べれば、もちろんこの4倍の値段は覚悟しなければならない。  駅構内だけあって、仕事や旅の途中、列車に乗る前に立ち寄ることが前提になっているから、店の雰囲気はカジュアルだし、量も適度で軽く食べられる。それでもエリック・フレションの味だから、満足度は200%だ。通りすがりで有名シェフの味を楽しむなら、ここは選択肢の筆頭だ。

パン食は西高東低  1人朝ご飯が半数

パン食は西高東低  1人朝ご飯が半数

 何かと忙しい朝。それでも7割以上の人が毎日朝ごはんを食べていることが、マイボイスコム(東京)の調査で分かった。50代以上では8割超。あまり食べていないのは20代の男性で、毎日食べる人は半数、「ほとんど食べない」人も2割いた。 朝食にかける時間は、「6〜10分以内」「11〜15分以内」が各2〜3割で主流。20〜40代の男子は「10分以内」が6割だから、だいぶ忙しい朝を過ごしているようだ。そんな多忙な朝の味方、パン食は全体の69%、「ご飯類」が51.6%、その他、コーヒーやヨーグルト、フルーツなどだ。面白いのは地域差。東北では、ご飯類がパンを上回り、卵料理や味噌汁、納豆が他の地域より多い。逆に近畿ではパン類が他の地域より多かった。 朝食をひとりで食べることが多い人は5割弱。テレビをみながら食べる人も3割。「同居の家族がみんなそろって食べることが多い」「同居家族の誰かが欠けた状態で食べることが多い」は各2割前後だった。