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安全カミソリ派、減るかも? 深ぞり追求の電気シェーバー

安全カミソリ派、減るかも? 深ぞり追求の電気シェーバー

 毎日の生活は「選択」にあふれている。男性なら、例えば朝のひげそり。ひげをそるために、安全カミソリか電気シェーバー、もしくは両者併用のいずれかを選んでいるはずだ。 ある調査によると、電気シェーバー派は4 割超。3 割超の安全カミソリ派をやや上回る程度で、大きな差はない。シェーバーは手軽だがそり残しが気になることがある一方、カミソリは深ぞり感は爽快だがちょっと面倒くさい。いずれも一長一短あって、決め手がないようだ。両者を使い分ける併用派は2 割を超える。 そんなひげそり道具の“戦国時代”に終止符を打つ可能性を秘めた商品が先日、誕生した。日立の電気シェーバー「ロ―タリージーソード」だ。担当者の日立コンシューマ・マーケティング主任、毛利哲郎さんいわく「安全カミソリと電気シェーバーの良いとこ取りの商品」だ。 「逆ぞり」「音波振動」「泡立て」などの新たな機能により、限りなくカミソリに近づけた切れ味で、カミソリ派からシェーバー派への鞍替えを狙う。 カミソリの醍醐味の一つは、刃を上に向けてそる「逆ぞり」。ベテランの床屋さんがしてくれる逆ぞりの手際にはもちろん及ばないものの、自らやってもジョリジョリと、そり残し感なしの気持ち良さがカミソリでは味わえる。 「ロ―タリージーソード」の内刃は、日立が誇る独自技術の「ロータリー方式」。あのバスやタクシーが回っている「駅前ロータリー」と一緒で、約200カ所の切り口を備えた筒状の内刃がくるくる回転してひげをサクサクとそり上げる。 これだけなら日立の従来品と変わらないが、ロータリージーソードは外刃の保持構造を見直すことにより、カミソリのように逆ぞりができ、力強い深ぞり感を味わえるようにした。シェーバーを持ち変えることで内刃の回転方向が逆になり、ちょうどカミソリの逆ぞりのように刃が下から上に向かって動き、ひげを深くそりあげる仕組みだ。 さらに内刃が超高速(1分間に約1万8000往復)で微かに左右に揺れ動く「音波振動」機能を追加し、ひげをしっかり捉えて引っかかりなく滑らかにそり上げる爽快感を目指した。 もちろん「カミソリ負け」といわれる言葉があるように、カミソリの泣き所である、深ぞりに伴う肌ダメージへの配慮も忘れていない。 それが、きめ細かな泡が次々と外刃の隙間から出てくる「泡立て」機能。少量の洗顔料を、水で濡らした外刃に塗って電源ONすると、内刃が回って洗顔料を泡に変えてくれる。泡が刃の肌当たりを和らげ、肌に違和感なく滑らかなそり味が楽しめる。 白い泡が吹き出す様はちょっと感動もので、これまでのシェーバーにない愛着が芽生えるかもしれない。 使用中と使用後20分間、青白く光るヘッド内のLED(発光ダイオード)もおしゃれ感を醸し出しているが、これは内刃の光触媒機能と融合して電気シェーバー特有のいやな臭いを減らすための仕掛けだという。 最後に忘れちゃいけないのがカミソリは手動、つまり電気が不要ということ。この点は電気シェーバー最大の弱点だが、努力はした。一回の充電(1・5時間)で使用できる日数を従来機種最高の15日から6日伸ばし約21日にした(1日1回3分間使用した場合)。これなら長期の出張や旅行などでも、充電残量を気にせずに持って行けそうだ。 「ロ―タリージーソード」は1.5時間で乾燥・除菌・防臭ができるLED光乾燥器が付属した上位モデル「RM−LX2D」(チタニウムグレー)とシェーバー単体モデル「RM−LX1」(ブライトシルバー)を発売。想定価格(税別)は、「RM−LX2D」が3万円、「RM−LX1」が2万7000円。https://www.youtube.com/watch?v=SAgssChYA4c