女性が活躍する会社は、今後の伸びしろが大きい会社ともいえるのではないだろうか。働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』(日経BP社)と「日経ウーマノミクス・プロジェクト」は、2017年版「女性が活躍する会社BEST100」を発表した。「企業の女性活用度調査」で558社から得た回答をもとに、「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を1)管理職登用度、2)女性活躍推進度、3)ワークライフバランス度、4)ダイバーシティ浸透度の4つの指標で測定し採点。その合計得点を偏差値化して総合スコアを出した。 初の総合1位に輝いたのは、社員約5万6000人のうち約9割が女性という第一生命保険(2016年は総合3位)。社員の意識・風土改革、女性の能力開発、女性リーダー育成、ワークライフバランスと、全方位に目配りした施策を継続していることが評価につながった。2位は、住友生命保険(2016年総合12位)。両立支援制度や残業削減施策など、ワークライフバランス度が特に高得点。週1日の早帰りを徹底、パソコンが20時には強制的にシャットダウンされ、遅くまで残業できないという制度も導入している。トップ2社に加え、6位に明治安田生命保険、9位に日本生命保険と、上位10位中4社が生命保険会社となったのは、2013年以来4年ぶり。もともと多くの女性が活躍する業界であることに加え、各社が足並みをそろえて、両立支援や女性活躍推進の施策を進めてきた結果だ。 3位は、セブン&アイ・ホールディングス(2016年総合2位)。経営トップの強いコミットメントのもと、ダイバーシティ推進を継続。女性管理職(課長級)は2012年の14.2%から23.0%に。女性役員は23人と全役員の14.5%を占める。2014年から2016年まで、3年連続で1位だった資生堂は総合8位だった。 部門別ランキングもあり、管理職登用度部門ではジェイティービーが1位に。女性活躍推進度部門では、日立製作所が1位に。ワークライフバランス度部門では、日本生命保険が1位に。ダイバーシティ浸透度部門では、花王が1位だった。

女性が活躍する会社BEST100 トップ10を占めたのはあの業界
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