重い病気にかかってしまったら、お医者さんにすがるしかないが、そんな時でも「本当にそうなの?」と下された診断を疑ってしまうのが人情だ。それゆえに、セカンドオピニオンを求める人が多い。でも「そんなことしたら、気を悪くするかもしれない」──と心配になる。現実に、お医者さんたちは、セカンドオピニオンについてどう考えているのかをまとめた貴重な調査が実施された。 「セカンドオピニオン」についてのアンケートを実施したのは、医師の3人に1人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」を運営するメドピア(東京都)。調査は2015年2月19日(木) 〜 2015年2月25日に行われ、2つの設問に4000人近い医師が回答し、その結果がこのほど公表された。 質問は以下の2項目。調査フォームをそのまま抜粋してみよう。===================================================【Q1】皆さまが普段診療されている「がん以外」の病気で、患者さんから「他の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたい」と言われたことはありますか。また、そのようなときに、皆さまはどのように感じますか(不快に感じますか)? 下記の選択肢の中からそのような場面でのご気分に近いと思われるものをお選びください。1. 言われたことがあり、不快に感じる2. 言われたことがあるが、不快に感じない3. 言われたことはないが、言われたら不快に感じるだろう4. 言われたことはなく、言われても不快に感じないだろう===================================================【Q2】がん以外の一般的な病気の診療で、患者さんから「セカンドオピニオンを求めたい」と告げられた場合、その後の患者さんとの信頼関係に影響があると思いますか? 下記の選択肢の中から皆さまのお考えに近いものをお選びください。1. 患者との信頼関係に悪い影響があると思う2. 患者との信頼関係に良い影響があると思う3. 患者との信頼関係に影響はない===================================================さて、気になる調査結果はどうか。まずQ1から・・・。「言われたことがあるが、不快に感じない」 2,069件「言われたことがあり、不快に感じる」 298件「言われたことはなく、言われても不快に感じないだろう」 1,332件「言われたことがないが、言われたら不快に感じるだろう」 253件以上のように、約6割のお医者さんが「言われたことがある」と答えた。逆にいうと、患者さんの2人に1人以上がセカンドオピニオンを求めている現実が浮かび上がる。ただ、お医者さんの側では、「言われたことがない」も含め、8割以上が不快に感じないと答えていた。Q2の信頼関係に関する結果は・・・。「影響はない」 3,089件「悪い影響があると思う」 416件「良い影響があると思う」 408件以上のように、悪い影響があると答えたお医者さんは1割程度。つまり、職務に忠実で気にしないお医者さんが大部分を占めている。これは、「気を悪くするから、言うのを止めようか」と迷っている患者さんの背中を後押しする調査結果となりそうだ。やっぱり、自分の身体は大切。その時になったら、セカンドオピニオンを迷わず求めてみた方が良いかもしれない。「MedPeer」URL