「労働」

記事一覧

「残業よりデート」という新入社員が増えている? 「働くことの意識」調査

「残業よりデート」という新入社員が増えている? 「働くことの意識」調査

 今年の新入社員は、働くことについてどう思っているのだろうか? 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」と日本経済青年協議会は、平成29年度新入社員1,882人を対象にした「働くことの意識」調査結果を発表! この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来49回目を数え、過去の新入社員との比較で今と昔の意識の差を知ることができる。 まず、「働く目的」を聞くと、「楽しい生活をしたい」が過去最高を更新(一昨年度37.0%→昨年度41.7%→42.6%)し、反対に「自分の能力をためす」は過去最低を更新(13.4%→12.4%→10.9%)、「社会に役立つ」も減少傾向(12.5%→9.3%→9.2%)となった。年を追うごとに“仕事人間”が減っている様子で、物足りないと思う古い世代の先輩社員が多いかもしれない。また、「人並み以上に働きたいか」では、過去最高だった昨年度より減少したものの「人並みで十分」が高い水準を維持(一昨年度53.5%→昨年度58.3%→57.6%)した。 例年、注目される「デートか残業か」の質問でも、「残業」(一昨年度80.8%→昨年度76.9%→71.0%)、「デート」(19.0%→22.6%→28.7%)と、「デート派」が徐々に「残業派」を追い詰めている様子。一方、「若いうちは進んで苦労すべきか」との質問では、「好んで苦労することはない」が過去最高(一昨年度23.0%→昨年度26.0%→29.3%)となった。 さらに、昨年度と今年度の回答比較で、「上司や同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る」(38.8%→48.7%)、「同僚、上司、部下と勤務時間以外はつきあいたくない」(20.7%→30.8%)などが10ポイント以上増えるなど、オジさん、オバさんにとって、う〜むと唸ってしまいそうな結果となった。

ニュース
65歳以降も働きたい! 働く主婦の過半数が就労意欲

65歳以降も働きたい! 働く主婦の過半数が就労意欲

 ゆっくり好きなことをして第二の人生を…という言い方は過去のもの? 働く主婦層にアンケート調査したところ(ビースタイル・東京)、過半数が65歳を超えても働きたいと答えた。 求人媒体『しゅふJOBパート』の登録者など、932人の調査結果。それによると、51.3%の人が65歳を超えても働き続けたいと思っており、そのために「健康促進に取り組んでいる」という人が44.4%、「資格の取得または勉強中」という人も36.2%いた。 もっとも、年代別に集計すると、30代以下の人で65歳以降も働き続けたいと思う人は47.5%だが、50代以上になると55.2%に上昇。この調査では、「なぜ」働き続けたいと思っているか、が分からないが、いわゆる“定年後“をリアルにイメージするようになればなるほど、働き続けたいとの思いを強くする人が増える、といえそうだ。 高年齢者雇用安定法の改正で、企業は希望者に対して65歳まで雇用を継続することが義務付けられている。一方で高齢者の貧困も問題になっており、「下流老人」(藤田孝典著)という本が話題になるように、経済的に困窮する老後への不安も高まっている。65歳以降の“就労意欲の動機”が気になるところだ。

ニュース
“一生涯”“定年まで”働きたいという女性が半分以上 その理由は?

“一生涯”“定年まで”働きたいという女性が半分以上 その理由は?

 結婚や出産・育児などの生活環境の変化で、どうしても働くことへの意識も変わりがちなのが女性。どんな目的でいつごろまで働きたいと思っている人が多いのだろう? エン・ジャパン(東京)は、女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」上で「働く目的」をテーマにアンケートを行い、20〜40代の女性630人から回答を得た。 まず、 「働く目的が変化したと感じたタイミングがある」と答えた人は全体の、62%。変化したきっかけについては、未婚女性は「転職」(48%)、既婚女性は「結婚」(49%)や「妊娠・出産」(47%)といったライフイベントが上位に挙がった。具体的には「転職によって環境が変わり、働く意味を考えるようになった」、「これまで自分のために働いていたが、結婚をして働く目的が家計を助けるために変わった」などのコメントが寄せられた。 働く目的(3つまで選択可)については、未婚女性は「収入を得て経済的に自立するため」がダントツトップで88%。「社会とのつながりを感じるため」(30%)、「収入を得て家族を支えるため」、「人生経験を積むため」(ともに25%)、と続いた。既婚女性では「収入を得て家族を支えるため」(71%)がトップ。「収入を得て経済的に自立するため」(50%)、「社会とのつながりを感じるため」(41%)と続いた。未婚・既婚ともに、収入を得ることが最大の目的だった。 さて、みんな いつ頃まで働いていたいと思っているのだろう? 未婚者は1位「一生涯」(33%)、2位「定年まで」(22%)。既婚者は、1位「一生涯」(38%)、2位「定年まで」(26%)。「一生涯」、「定年まで」と答えた割合は、既婚者のほうが若干高くなっている。結婚や出産・育児でそれまでと同じように仕事を続けることが難しくなる女性も少なくないと思われるが、このアンケート結果には、長く働き続けたいという女性の意思が反映されている。理由には、「教育費用を稼ぐため」、「子育ての時以外は思ったより時間があるから」などが多かったという。子育てにお金がかかることもあるし、復職や仕事と子育ての両立の大変さはあっても、山を越えれば「やっぱり仕事を続けていてよかった」と振り返る人も多いのかも。

ニュース