サントリーが販売するミネラルウォーター「南アルプスの天然水」。実は採水地の違いから、近畿・四国・中国地方では「奥大山の天然水」、九州・沖縄では「阿蘇の天然水」と名前を変えて販売されている。

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サントリーが販売するミネラルウォーター「南アルプスの天然水」。実は採水地の違いから、近畿・四国・中国地方では「奥大山の天然水」、九州・沖縄では「阿蘇の天然水」と名前を変えて販売されている。
蒸し暑い日本を脱出して、さわやかなヨーロッパの夏!なんてフランス旅行を計画しても、最近はハズレることがある。例えば7月初めのフランスは猛暑だった。気温は一部で40度超え。2003年にも同様の熱波がきて、フランスは1万5千人以上の死者を出したから、今回も仏政府は国民に警告を出す事態となった。日本からの旅行者の中には、そんな熱波は予想外で、疲弊しきって観光地を歩いた人もいたから、ここで、熱波に遭遇してもパリの旅をちゃんと楽しむための基本と、美味しく涼むためのテクニックを。 まず、宿の予約段階でチェックしておくべきは、クーラー設備だ。日本では考えられないかもしれないが、フランスは、暖房はあってもクーラーはないのが「普通」。普段は真夏でもそんなに暑くはならないから当然なのだが、街中のカフェでも、クーラーがついているところは「クーラーあります」とわざわざ張り紙で宣伝するほど珍しい。ホテルも、通常は窓を開けるくらいで十分過ごせるが、熱波が来たらクーラーなしは相当きつい。予約段階で設備のチェックは必須だ。 観光地など、目的地に向かう時は必ずミネラルウォーターなどの携帯を。行った先で買えば済む、と思って列車に乗ったら、猛暑で架線がやられ列車がストップ、車内に何時間も閉じ込められる、ということがある。元々、列車も地下鉄もバスも、冷房はついていないし、ついていても停電したら意味はない。今回も、あまりの暑さで停電、しばらく電車が止まるという事故があったから、要注意だ。 パリの観光地をめぐって歩いて、さあランチ、という時。前述のようにクーラーがある店はそう多くない。テラスは陽光がさして余計に暑いし、かといって中も風が通らず暑い。涼しい所でさっぱり「冷やしうどん」なんて想像した人は、オペラ座近くのサン・タンヌ通りへ行ってみよう。この通り、在仏日本人はもちろん、ここ10年位、地元フランス人にも人気の日本食レストランがひしめく通りとして有名。ラーメンやうどん、お好み焼き、日本食材を売るスーパーなどが並ぶ“日本人街”だ。 お勧めは「国虎屋」。ブラッスリーの内装で十分パリ気分を味わえるが、うどんメインの正当な和食。鮭や昆布のおにぎりがセットになったランチもあり、クーラーがついているから、身体はかなりほっとできるはず。暑さ対策でしっかり「かつ丼」でも、という人は「十兵」へ。“国外で食べてる”感を堪能できる、お皿に盛りつけられたかつ丼がカワイイ。パレ・ロワイヤルの近くなら「SANUKIYA」へ。こちらも冷たいうどんのメニューがあり、店内ならクーラーの風が来る。 要するに、たださっぱり食べ慣れた和食で胃を休めるというだけでなく、比較的クーラーのある店が多いという点で、和食レストランは熱波対策に有効。せっかくの旅行で熱中症、なんてことのないように……。