もうすぐ夏。ひと昔前は「こんがり小麦色」になろうと、プールや海などに出かけたものだが、今の時代、UVカット製品が夏の必須アイテムとなっているように、日焼けしないようにするのがトレンドらしい。プラネット(東京)の「Fromプラネット」第62号で紹介している「日焼けに関する意識調査」でも、それを裏付ける結果になった。調査はネットリサーチ『DIMSDRIVE』が実施し、モニター3,838人が回答した。 まず、「焼く派」か「焼かない派」か、日焼けに対するスタンスを聞くと、「焼かない派」が48.9%と最も多く、次いで「どちらかというと焼かない派」27.9%。「焼かない派」、「どちらかというと焼かない派」を合わせた“焼かない”派の数値は76.8%となり、4人に3人以上が“焼かない”派であることがわかった。これを男女別でみると、男性の“焼かない”派は67.1%であるのに対し、女性は92.0%。実に9割以上の女性が“焼かない”派! 女性の夏は、いかに日焼けしないか工夫する季節となる。 これを性年代別にみると、男性は年齢が高くなるにつれて、“焼く”派が増えていく傾向。男性の70代以上では“焼く”派が41.9%と4割以上となったものの、20代男性では21.1%で70代以上の約半数しかいない。年齢や世代によって、日焼けに対する考え方が変わる様子がうかがえる。一方、女性は20代で“焼く”派が13.7%いながらも、30代以降は全年代で1割を下回り、“焼かない”派が9割超に。女性の“日焼けしたくない”という傾向に年齢は関係ないようだ。 さて、“焼く”派、“焼かない”派にエリアの影響はあるのか、“焼かない”派の県別ランキングを紹介する。回答者数の少ない県もあるので、あくまでもご参考までに。 目を引いたのが、7県のうち5県がトップ10にランクインした九州。トップ10圏外の長崎県でも13位、鹿児島県は19位だった。2位に鳥取県、3位に和歌山県が入るなど、トップ10には西日本の県が集中している。暖かく日差しが強い分、日焼けを避ける傾向が強まるのかもしれない。ただ、必ずしも猛暑や最高気温で有名な土地がランクインしているわけではなく、“焼く”“焼かない”は気温だけの問題ではないようだ。 さて、日焼けといえば「紫外線」。みんな何月から意識するのだろう。調査の結果をみると、「一年中」が25.3%でトップに! とりわけ、女性は38.8%と4割近くの人が季節に関係なく、紫外線を意識している。月別では、男女ともに5月(23.1%)が1位で、初夏の陽気になると意識する人が多くなるようだ。 次に、“焼かない”派だった人に、日焼けを気にする理由を聞くと、男女ともに1位は「シワ・シミ・くすみ・たるみなどの肌トラブルの原因となるから」。ただ、女性と男性とでは数値が大きく違い、男性では38.3%と4割弱であるのに対し、女性は83.8%となっている。男性は、「日焼けすると赤くなって痛いから」(37.5%)、「肌が老化するから」(32.2%)、「皮膚ガンの原因になるから」(30.7%)など理由がまちまちであるが、女性は美容を理由にした人が圧倒的に多い。 “日焼け”が気になる部位については、「頬」(46.0%)、「鼻の頭」(44.2%)、「腕(手首より上)」(35.3%)という順に。ただ、男女でトップは異なり、女性が「頬」(68.3%)だったのに対し、男性は「鼻の頭」(32.9%)だった。 最後に、日焼け対策についての質問に対しては、「日焼け止めを塗る」がすべての季節で1位に。今や日焼け止めは夏だけのものではなく、オールシーズンのアイテムになっている様子がうかがえる。
