繊細な和菓子は、手間がかかっていたり熟練した技が必要だったりして、ちょっとお高め。それでも見た目の美しさや味で人気だが、あなたならいくらまでだったら買う気になる? 恵那川上屋(岐阜)が200個限定で発売した高級和菓子「濃蜜果喜(のうみつかき)」は、なんと1個3,240円(税込み)! 洋菓子ならホールケーキが買える値段だ。しかし、岐阜県の地域ブランドにも認定されている、蜂蜜のように甘い干し柿「堂上蜂屋柿」と栗きんとんのマリアージュが格別らしく、昨年も200個が完売している。 稀少な堂上蜂屋柿をまるごと2個使い、四角い形が特徴的なこの柿の中に蜜につけ込んだ果肉と、栗と白あんを合わせたペーストを詰めている。干し柿は平安時代から続く伝統の製法で作られ、一つひとつが手作業な上、原料となる柿そのものの数が少ないため、このお値段になっているのだろう。伝統の味を食べてみたいとは思うが、お支払いの段になるとやっぱりちょっと悩むかな。
