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億ション供給動向、都内中心部に集中/東京カンテイ調査

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(株)東京カンテイは10日、分譲価格1億円超の“億ション”の、全国供給動向をまとめた。

2015年の億ション供給実績は1,806戸(前年比705戸増)で、このうち首都圏は1,569戸(同610戸増)。首都圏での供給量は、07、08年のミニバブル期にそれぞれ1,946戸、1,978戸が供給されて以降、400〜700戸台が続いていたが、13年に1,238戸を記録したのを境に拡大基調となっている。

東京都が1,406戸(同452戸増)と首都圏でのシェア89.6%を占めた。中でも東京都港区で全マンション分譲戸数712戸中億ションが286戸、同品川区で1,925戸中383戸、同千代田区537戸中163戸と、供給立地の偏在ぶりも明らかとなった。同社では「90年代バブル期(90年・東京シェア56.2%)よりも、ミニバブル期(08年・同96.3%)に近い」と分析した。
また、前年の供給が5戸だった神奈川県では、横浜ベイエリアで高額のタワーマンションが供給されたこともあり、92年以来の100戸超えとなる150戸が供給された。埼玉県は12戸(前年供給なし)、千葉県は1戸(同)だった。

15年の首都圏億ションの平均価格は1億6,302万円(同18.9%上昇)。マーケットの活況と共に価格も強含んでおり、5年ぶりに1億6,000万円台を記録した。平均坪単価は602万1,000円(同25.6%上昇)と大きく上昇。「低層の億ションの多かったミニバブル時のピーク(07年505万1,000円)に比べて、近年はタワーマンションが主流。そのため平均専有面積がミニバブル時よりも約20平方メートル程度狭くなっていることから、坪単価が大幅に上昇している」(同社)とした。

08年以降に新規分譲されたマンションのうち、1戸当たりの平均価格が最も高かったのは「ラヴィアンパレス松濤」(東京都渋谷区、総戸数5戸、分譲会社:日本土地建物(株))の4億9,812万円。上位30物件のうち、29物件が東京都内、特に港区(15物件)、渋谷区(6物件)、千代田区(4物件)、世田谷区(3物件)の4行政区に供給が集中していることも分かった。

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