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相談者の過半数が「空き家を手放したい」/日本司法書士会連合会調査

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 日本司法書士会連合会は8日、「全国空き家問題110番」実施報告を行なった。

 「全国空き家問題110番」は8月23日に実施されたもので、司法書士40名が377件の空き家に関する相談を電話で受け付けた。相談内容は、「活用型」(処分が可能と思われる空き家)、「活用困難型」(処分したいが、相手方を見つけるのが不可能と思われる空き家)、「管理困難型」(処分するつもりはないが、管理をするのが困難な空き家)、「近隣空き家」(近隣住民からの相談)、「その他」の5種類型に分類。

 相談分類では、「活用型」(37.5%)と「活用困難型」(19.1%)を合わせると56%となり、相談者の半分以上が「空き家(その敷地を含めた不動産)を手放したい」と考えていることが分かった。特定空家化が懸念される「近隣空き家型」は11.2%、「管理困難型」は8.2%。「利活用の可能性が低い空き家が約4割を占めることは、今後、空き家化、さらには『特定空家化』の増加が懸念される」と分析している。

 空き家になった原因については、「所有者の死亡」が過半数を占めており、入院・入所も転居・転職・転勤に次いで多かった。「所有者の死亡により最初に直面する法的課題は相続」であるとし、「相続手続きを早期に行なうことにより、その後のさまざまな対応をスムーズに行なうことができ、特定空家化の防止にもつながる」とした。

 なお、「活用型」における希望する活用方法は「売却」(59.6%)が圧倒的に多かった。現在は管理しているが、「高齢化」「遠方に住んでいる」「管理費用の負担」「相続が発生し遺産分割が難航している」等の理由により不安を感じ、処分しようとする動機になっていると予測している。

 次回の「空き家問題110番」は、東京司法書士会主催で、12月19日(10時〜16時30分、TEL:03-3354-5191)。愛知県司法書士会主催で、12月20日(10〜16時、TEL:052-682-4051)。いずれも無料。

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